聖アグネス教会聖堂(St. Agnes Cathedral temple of Confucius)

日本聖公会 聖アグネス教会聖堂

所在地:京都市上京区烏丸通下立売通角堀松町   名所地図情報名所

設計:宣教師&建築家ガーディナ・ジェームズ・マクドナルド

レンガ造り・ゴシック様式

竣工:1898年(皇紀2558)明治31年5月

通称:聖三一大聖堂(せいさんいつだいせいどう)

京都市指定有形文化財(1985年(皇紀2645)昭和60年6月)

 日本聖公会 聖アグネス教会聖堂は、烏丸通下立売通角の平安女学院京都キャンパスの敷地内に建つ聖堂

 京都で最初の聖堂建築

 日本聖公会 京都地区の大聖堂としても役割を果たし「聖三一大聖堂」とも称された

 現在は、日本聖公会 京都教区の中心となる主教座聖堂(カテドラル)、地域の聖アグネス教会(パリッシュ・チャーチ)、
平安女学院の礼拝堂(チャペル)という3教会堂の役割を持つ

【聖アグネス教会聖堂の歴史・経緯】

【日本聖公会 聖アグネス教会聖堂】

 平安女学院京都キャンパスの敷地内に建ち、東を烏丸通に、北を下立売通に面している

 京都教区主教座聖堂(カテドラル)、
 地域の聖アグネス教会(パリッシュ・チャーチ)、
 平安女学院の礼拝堂(チャペル)という3教会堂の役割を持つ

 外観は、赤レンガ造

 内部は、ゴシック様式の「三廊下式バシリカ型(バシリカ式聖堂)平面」と称される西洋の典型的な教会様式

 中央の身廊、左右側廊下3列になっている

 ゴシック様式として、尖頭アーチ、薔薇窓(ばらまど)、壁体のパットレス(控壁)がある

 西薔薇窓のほか、30点以上のステンドグラス窓がある
 ガーディナのデザインにより、日本人によって製作されたもの

 北東隅に烏丸通に面して三層の鐘塔があり、
 最下層に縦長窓、中層に薔薇窓、最上層にトレサリー窓(幾何学模様装飾)の窓がある

 内部の柱は、小屋組のハンマービームになっており、
 片持梁で、壁の頂部から室内に突出して作られた短い梁で、その先端に立てた束上に架ける構造になっている

 北西隅に玄関、中央に会衆室、東側に内陣・祭壇、南東隅に祭礼準備室(ベストリー)、司祭室がある

 南西隅に八角平面の洗礼室(バプティストリー)、袖廊の小さい左右非対称の礼拝堂がある

 北東隅に執務室などがある

 レンガ造の教会堂としては古く、ガーディナ設計の初期の教会堂作品として貴重といわれる

 設計に際しては、耐震性も考慮されていて、全体にずんぐりした形になっている


【その他】

 <聖公会>
 英国国教会
 ローマ・カトリック教会に属していたが、宗教改革により、ローマ教皇の支配から独立した
 ローマ・カトリックとプロテスタントの中道を歩み、両教会の再一致を目指している
 教育機関としては、東京に立教大学、大阪に桃山学院大学、京都には平安女学院などがある

 <聖アグネス>
 ローマ皇帝ディオクレティアヌスの禁教時代に、13歳で殉教した少女の名前
 ローマ執政官の息子の求婚を拒み、裸身で市中引き回しになったが、頭髪が伸びてその身体を覆い隠したといわれる
 平安女学院の守護聖人として讃えられている

【聖アグネス教会聖堂へのアクセス】

 地下鉄 丸太町駅 徒歩約3分

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