河骨(こうほね)は、スイレン科コウホネ属の多年生水草
浅い池や沼、流れの緩い小川に自生する
水中にある白い根茎がゴツゴツした骨のように見えることが名前の由来となっている
花期:6月〜9月
花:長い花茎を水上に出し、先端に上向きに、1つだけ黄色い花を咲かせる
根茎:水中で、白く肥大してゴツゴツしている
やや横に這い、多数の葉をつける
葉:水中葉と水上葉があり、冬季には水中葉のみを残す
水中葉:薄くてやや透明で、ひらひらしている
水上葉:やや厚くて深緑、表面につやがあり、抽水葉(全体または少なくとも葉身が空中にある葉)になる
<平安神宮>
西神苑の白虎池(びゃっこいけ)の東側に河骨の群生がある
<名前の由来>
水中にある白い根茎がゴツゴツした骨のように見えることから
<生薬>
根茎を縦に二つ割りにして干したものが「川骨(センコツ)」と称される生薬になる
調栄湯(ちょうえいとう)、治打撲一方(ちだぼくいっぽう)という止血剤・浄血剤・強壮剤・解熱剤・鎮痛剤などの漢方方剤に配合される
<歌>
「小ぶなとる わらはべ去りて 門川の 河骨の花に 目高群れつつ」正岡子規