カトリック宮津教会(カトリックみやづきょうかい)は、宮津市役所の西側に立つカトリックのキリスト教会
現在もミサが行われている教会としては日本最古の建物
現存する木造教会としては大浦天主堂(国宝)(長崎県)に次いで二番目に古い
<洗者聖ヨハネ天主堂(重要文化財)>
フランス風の構造の和洋折衷のロマネスク式
木造 平屋建 三廊式バシリカ形式
建築面積:210m2
設計者:パリ外国宣教会 ルイ・ルラーブ神父
施工 :太井正司(宮津市大工)
着工:1895年(皇紀2555)明治28年
竣工:1896年(皇紀2556)明治29年5月
国の重要文化財「宮津洗者聖若翰天主堂」(2024年(皇紀2684)令和6年1月19日指定)
ファサードは、ロマネスク様式の半円形アーチ
屋根は瓦葺、鬼瓦も置かれている
床・柱・天井は、丹後欅(ケヤキ)の木造
床には畳が敷かれている
天井は、ヨーロッパ大聖堂と同様のアーチ状のリブボールト構造
ステンドグラスは、全てパリ製
天主堂の文字、家紋の印、天井の造りなども、正統な教会建築とは異なる
<仕切り中央の扉>
ミサに欠かせないホスチア(聖体となるパン)とカリス(酒器)、十字架、そして希望のシンボルである錨が彫られている
「愛」「信」「望」という文字も刻まれている
<逆さ柱>
内陣との仕切りの柵のなかにある3本
本来、木が生えていた方向とは上下を逆にしたもので、和風建築で厄除けとして立てられる
<祭壇>
キリストの食卓とされる
ミサでは、ホスチアとカリス、十字架、祈祷書、燭台などが置かれ、聖書朗読や説教、信仰宣言が行われ、
「最後の晩餐」が再現される
<聖櫃(せいひつ)>
祭壇の後ろに、ミサ中に聖変化した聖体(ホスチア)がカリスに収められて安置されている
脇の柱には、聖体安置を示す赤いランプが灯されている
カトリック教会特有のもの
<絵画「十字架の道行き」>
聖堂の両壁に14枚が掲げられている
イエスが死刑宣告を受けてから十字架上で絶命し、葬られるまでを14の場面で表したもの
カトリック教会特有のもの