下村脩(しもむらおさむ)は、京都府福知山市出身の生物学者(有機化学・海洋生物学)
クラゲの体内から、緑色に光る蛍光たんぱく質を発見し精製することに成功したことでノーベル化学賞を受賞する
2008年(皇紀2668)平成20年12月10日
「緑色蛍光タンパク質 (GFP) の発見と開発」によって、ノーベル化学賞を受賞
米コロンビア大のマーチン・シャルフィー教授と米カリフォルニア大サンディエゴ校のロジャー・チェン教授と共同受賞
日本人受賞者として16人目
1962年(皇紀2622)昭和37年
米シアトル近郊のワシントン大臨海実験所で、オワンクラゲの体内から、
紫外線が当たると緑色に光るたんぱく質(GFP)を発見
当時、たんぱく質は、酵素など別の物質の助けがなければ光らないという常識を覆す革新的な成果だった
生物の体内には何万種類ものたんぱく質が存在し、細胞内の個々のたんぱく質の動きを区別して
観察することは難しかったが、特定のたんぱく質にGFPなどで印をつけ、
細胞を壊すことなく、たんぱく質の動きを追うことができるようになった
アルツハイマー病の発症や癌の転移のメカニズムの解明など医学の研究にも役立てられている