地図情報
澤井家住宅(さわいけじゅうたく)は、京田辺市にある、代官を務めていた澤井家の住宅
江戸時代中期の建築で、住宅建築のときの普請願書が一式残っており重要文化財に指定されている
<澤井家住宅 1棟(重要文化財)>
曇華院門跡の所領を治めていた代官を務めるていたことから、
接客機能を重視した特殊な設計になっている代官の屋敷
正面に土間入口、玄関、式台、奥に座敷があり、一般農家とは異なっている
間口九間、奥行六間の上手の背面に角座敷を突出させた構成
1740年(皇紀2400)元文5年から翌年の建立
桁行20.2m、梁間12.6m、入母屋造、茅葺
四面の庇は本瓦および桟瓦葺
西面の角座敷
桁行9.0m、梁間6.0m、入母屋造、茅葺
西面と北面に庇があり本瓦および桟瓦葺
南側四間半のうち、前面に土間があり、その後ろに台所・女子部屋などがある
上手は、正面に玄関と式台、玄関の間があり、その後ろに、居間、仏間などがある
角座敷は、次の間と奥の間の2室続きの座敷で、数寄屋風になっており、三方に縁側がある
土間廻りは、太い柱と太い梁を組み合せた重厚な構えで広い空間になっている
屋根は、入母屋造・茅葺をL字型に組み合わされて、周囲に庇が付いている
建築のときの普請願書が一式残っていることも貴重とされる
1975年(皇紀2635)昭和50年6月23日 重要文化財に指定される
附指定:奉差上一札 1枚 「元文五年申九月」の記がある
附指定:奉願造作之事 1枚 「元文五年申十月」の記がある
附指定:家造作入用覚帳 1冊 「元文六辛酉年」の記がある
附指定:家造作見舞覚帳 1冊
附指定:絵図 1枚
附指定:家相図 1枚 袋入り、袋に「天保十二辛丑年三月吉辰」の記がある
<伊佐家住宅>
澤井家住宅から、約3.5km北にある幕府領の庄屋を務めた伊佐家の住居
同じ大工集団「松井村前川吉兵衛」により建築されたとされる