笠懸神事(かさがけしんじ)は、10月に上賀茂神社で行われる神事
神社奉納としては、全国で唯一、上賀茂神社だけ行われる
騎射三物(笠懸・流鏑馬・犬追物)の一つ
<笠懸(かさがけ)>
日本書紀にも登場する日本古来の伝統的な騎射の弓馬術・稽古・儀式・様式のこと
的を射るには長い弓を馬の頭上をすばやく越して射なければならない高度な技術を要する
流鏑馬、犬追物と併せて「騎射三物」と称される
遠笠懸(とおかさがけ)と小笠懸(こかさがけ)が行われる
<小笠懸(こかさがけ)>
地面低く立てられた十数センチ四方の的を射る
<遠笠懸(とおかさがけ)>
疾走する馬上から約5m離れた40センチ四方の的を射る
疾走する馬上から的に鏑矢(かぶらや)を放ち的を射る神事
流鏑馬と比較して、戦場での実践的な技であったといわれる迫力ある神事
180mほどの芝コースの上に、遠笠懸と小笠懸の的が合わせて5つ置かれる
神社奉納としては、全国で唯一、上賀茂神社だけ行われる
<笠懸神事の流れ>
12:30頃 祭員と笠懸奉仕者が、社務所前より本殿に参進する
12:40頃 本殿神事 鏑矢の奉献、願文が奏上される
13:00頃 馬場入り それぞれの的の前でお祓いが行われる
13:20頃 天長地久の儀 コース中央あたりで行われる
奉行は、鏑矢を弓に番え、天と地に対し、満月に弓を引き絞り、「天下泰平・五穀豊穣・国民安堵」が祈念される
13:30頃 試走 馬を馬場にならすため、馬を全速でコースを走らせる
13:40頃 破の太鼓(開始)
まずは、遠笠懸の的を奉射し、戻るときに、小笠懸を奉射する
14:45頃 止の太鼓(終了)
大日本弓馬会武田流弓馬道により奉納されている