上賀茂神社(かみがもじんじゃ)
(Kamigamo Jinjya) 京都通メンバ
正式名称:賀茂別雷神社(かもわけいかづちじんじゃ)

所在地:京都市北区上賀茂本山 
  鳥居地図情報鳥居

祭神:賀茂別雷大神

社格明神二十二社上七社官幣大社山城国一の宮別表神社勅祭社山城国一の宮

創建:678年(皇紀1338)白鳳7年

神紋:双葉葵

世界遺産(古都京都の文化財)の一つ  右矢印次の世界遺産へ右矢印

国宝:2棟(本殿・権殿)、その他の重要文化財:34棟

京都五社めぐり

 上賀茂神社(かみがもじんじゃ)は、京都の北部の賀茂川の上流の東側にある神社

 上賀茂神社を「上社(かみしゃ)」、下鴨神社を「下社(しもしゃ)」と称され、両社をあわせて「賀茂社」と称される

 上賀茂神社は、競馬発祥の地といわれ、祭神の賀茂別雷大神は、競馬の守護神といわれる

 下鴨神社には、上賀茂神社の祭神の賀茂別雷大神の母親(玉依媛命)と祖父(賀茂建角身命)が祀られている

上賀茂神社の写真集

葵祭の写真集

【上賀茂神社の歴史・経緯】



【上賀茂神社のご神徳】

 <厄除>
 雷(いかづち)の神威により、厄を祓いあらゆる災難を除く厄除明神・落雷除・電気産業の守護神として広く信仰されている

 <方除>
 平安京に遷都されて以来、皇城鎮護の神・鬼門の守護神・総地主の神として信仰されている


【上賀茂神社の境内】

 上賀茂神社の境内は、国の史跡に指定されている

 本殿・権殿の2棟が国宝で、他に34棟の社殿が重要文化財


 <本殿(ほんでん)(国宝
 平安時代の建築様式
 本殿と権殿ともに同形式で、
 桁行三間、梁間二間の建物の前面に三間の庇を付けた三間社流造・桧皮葺の代表的な建物

 屋根の前面は庇にまで緩い流れをつくって葺きおろされている流造は、本殿から生まれ、全国に最も広く分布している神社本殿の形式となる
 1863年(皇紀2523)文久3年の造替
 嘉元造替時(1303年(皇紀1963)嘉元元年頃)の建物と大差がないことが判明している
 1901年(皇紀2561)明治34年8月2日
 本殿・権殿・取合廊が重要文化財に指定される
 1953年(皇紀2613)昭和28年3月31日 本殿・権殿が国宝に指定される

 <権殿(ごんでん)(国宝
 1863年(皇紀2523)文久3年の造替
 本殿と権殿ともに同形式で、桁行三間、梁間二間の建物の前面に三間の庇を付けた三間社流造、桧皮葺
 本殿が非常の場合に神儀を遷す御殿で、調度品まで本殿と同じものを用いている
 1901年(皇紀2561)明治34年8月2日
 本殿・権殿・本殿権殿取合廊・本殿東渡廊取合廊の各棟が重要文化財に指定される
 1953年(皇紀2613)昭和28年3月31日 本殿・権殿が国宝に指定される


 <本殿権殿取合廊(とりあいろう)(重要文化財)>
 <本殿東渡廊取合廊(ひがしわたりろうとりあいろう)(重要文化財)>
 <ならの小川
 <一ノ鳥居>
 <二ノ鳥居>
 < 北神饌所(庁屋)(きたしんせんしょ ちょうや)(重要文化財)>
 <外幣殿(御所屋)(がいへいでん)(重要文化財)>
 <楽屋(がくや)(重要文化財)>
 <拝殿(細殿)(ほそどの)(重要文化財)>
 <土屋(つちのや)(到着殿)(とうちゃくでん)(重要文化財)>
 <舞殿(ぶでん)(橋殿)(はしどの)(重要文化財)>
 <岩上(がんじょう)>
 <樟橋(くすのきばし)>
 <玉橋>
 <片岡橋(かたおかばし)(重要文化財)>
 <楼門(ろうもん)(重要文化財)>
 <廻廊(東)・廻廊(西)2棟(重要文化財)>
 <四脚中門(しきゃくちゅうもん)(重要文化財)>
 <高倉殿(たかくらでん)(重要文化財)>
 <幣殿(へいでん)(重要文化財)>
 <忌子殿(いごでん)(重要文化財)>
 <幣殿忌子殿取合廊(とりあいろう)(重要文化財)>
 <御籍屋(みふだなや)(東局)(重要文化財)>
 <直会所(なおらいしょ)(西局)(重要文化財)>
 <渡廊(わたりろう)(重要文化財)>
 <透廊(すきろう)(重要文化財)>
 <祝詞舎(のりとや)(重要文化財)>
 <楽所(がくしょ)及び西御供所(にしごくしょ)1棟(重要文化財)>
 <西渡廊(にしわたりろう)(重要文化財)>
 <東御供所(ひがしごくしょ)(重要文化財)>
 <東渡廊(ひがしわたりろう)(重要文化財)>
 <唐門(からもん)(重要文化財)>
 <塀中門(へいちゅうもん)(重要文化財)>
 <神宝庫(しんぽうこ)(重要文化財)>
 <藤原家隆歌碑
 <斎王桜>
 <御所桜>
 <葵の森>
 <いちいがし>
 <椋(むく)>
 <秀峰 神山(こうやま)>


【上賀茂神社の摂社】

 <第一摂社 片山御子神社
 <片岡神社(かたおかじんじゃ)(重要文化財)>
 <新宮神社(にいみやじんじゃ)(重要文化財)>
 <若宮神社(わかみやじんじゃ)(重要文化財)
 <奈良神社>
 <賀茂山口神社>
 <須波神社(重要文化財)>
 <境外摂社 大田神社
 <境外摂社 第八摂社 久我神社


【上賀茂神社の末社】

 <山尾社>
 祭神:大山津美神(おおやまつみのかみ)(山を司る神)

 <橋本社>
 祭神:衣通姫神(そとおりひめのかみ) 1柱1座
 和歌・芸能の神として信仰されている

 <川尾社>
 祭神:罔象女神(みづはのめのかみ) 1柱1座
 後ろに流れる御物忌川を守る神

 <棚尾社>
 祭神:櫛石窓神、豊石窓神
 中門の横に立つ

 <岩本社>
 祭神:底筒男神、中筒男神、表筒男神

 <土師尾社>
 祭神:建玉依比古命

 <杉尾社>
 祭神:杉尾神

 <山森社>
 祭神:素戔嗚尊櫛稲田姫命、田心姫命

 <梶田社>
 祭神:瀬織津姫神

 <白鬚社>
 祭神:猿田彦大神

 <百大夫社>
 祭神:船玉神

 <鎮守社>
 祭神:大国主命少彦名神

 <福徳社>
 祭神:福徳神

 <藤木社>
 祭神:瀬織津姫神

 <小森社>
 祭神:水分神

 <境外末社 半木神社
 祭神:天太玉命(あめのふとだまのみこと)(養蚕製糸の守護神)
 京都府立植物園半木の森にある


【渉渓園(しょうけいえん)】

 奈良の小川の上流、御手洗川(明神川)の東岸、賀茂山口神社の前庭
 約500坪の庭
 かつて、神宮寺の小池があったところといわれる

 渉渓園の中央部に南北に曲溝が造られ、御手洗川(明神川)の支流 沢田川から分水して緩流が流れる

   1960年(皇紀2620)昭和35年
 皇孫 浩宮徳仁親王の生誕の奉祝行事として、曲水の宴が復活され、それにふさわしい庭園として造営された
 京都府文化財保護課技師 中根金作による設計

【上賀茂神社の文化財】

 <賀茂祢宜神主系図(重要文化財)>

勅祭 賀茂祭

 賀茂祭は、三大勅祭、京都三大祭の一つ
 上賀茂神社と下鴨神社で行われる例祭
 5月1日〜15日に、さまざまな神事が行われる

 <競馬会足汰式> 5月1日
 <賀茂競馬会神事> 5月5日
 <御阿礼神事> 5月12日
 <葵祭> 5月15日

【上賀茂神社の祭事】

 <歳旦祭(さいたんさい)>
 <新年竟宴祭(しんねんきょうえんさい)>
 <初卯神事(はつうじんじ)>
 <白馬奏覧神事(はくばそうらんじんじ)>
 <大田神社御内儀祈願祭(おおたじんじゃごないぎきがんさい)>
 <御棚会神事(みたなえじんじ)>
 <御粥神事(みかゆじんじ)>
 <武射神事(むしゃじんじ)>
 <節分祭・古神札焼上祭>
 <紀元祭(きげんさい)>
 <幸在祭(さんやれさい)
 <燃灯祭(乙子神事)>
 <桃花神事(とうかじんじ)>
 <春季皇霊祭遥拝式(しゅんきこうれいさいようはいしき)>
 <久我神社春祭(くがじんじゃはるまつり)>
 <土解祭(とげさい)>
 <大田神社春祭>
 <賀茂曲水宴(かもきょくすいのえん)
 <半木社春祭(なからぎしゃはるまつり)>
 <摂末社春祭(せつまっしゃはるまつり)>
 <神御衣献進祭(かんみそけんしんさい)>
 <上賀茂やすらい祭(かみがもやすらいまつり)>
 <御田植祭(おたうえさい)>
 <水無月大祓式(みなづきのおおはらえしき)>
 <夏越神事(なごししんじ)・夏越祓式
 <御戸代会神事(みとしろえじんじ)
 <賀茂御戸代能(かもみとしろのう)>
 <重陽神事(ちょうようじんじ)>  <烏相撲(からすずもう)
 <秋季皇霊祭遥拝式>
 <賀茂観月祭>
 <安曇川献進祭(あどがわけんしんさい)>
 <神嘗祭当日祭(かんなめさいとうじつさい)>
 <笠懸神事
 <久我神社秋祭(くがじんじゃあきまつり)>
 <久我神社神幸祭(くがじんじゃしんこうさい)>
 <大田神社秋祭(おおたじんじゃあきまつり)>
 <神御衣献進祭>
 <相嘗祭(あいなめさい)>
 <半木社秋祭(なからぎしゃあきまつり)>
 <摂末社秋祭(せつまっしゃあきまつり)>
 <新嘗祭(にいなめさい)>
 <御禊・大祓式(ぎょけい・おおはらえしき)・除夜祭(じょやさい)>

上賀茂神社の七不思議

 <大田の沢の杜若
 <賀茂の演能>
 <賀茂の勝手火>
 <楠木の化石橋>
 <車返しの桜>
 <御扉の狛犬>
 <物言わぬ神主>


【その他】

 <やきもち
 上賀茂神社の名物菓子

 <葵使
 双葉葵(フタバアオイ)を、上賀茂神社から江戸城に献上していた行事
 江戸時代の間、行われていた
 2007年(皇紀2667)平成19年4月15日
 徳川家康の駿府城入城400年にあわせ、140年ぶりに葵使が復活する

 <加茂(かも)・班女(はんじょ)>
 賀茂が舞台となっている能の演目の一つ

 <斎院
 810年(皇紀1470)弘仁元年
 嵯峨天皇は御杖代(みつえしろ)として、皇女 有智子内親王斎王として賀茂斎院の制を設け、
その後、約400年間、斎院がたてられた

 <卯枝(うづえ)>
 桃・梅・柳などの木の枝を重ねた、厄除けの飾り
 平安時代に宮中では、正月初卯日に邪気を祓うために飾られていた
 正月から節分まで授与されている

 <梅辻家住宅
 上賀茂神社の社家のうち、現存する賀茂七家の唯一の社家遺構


 <神馬「神山号7世」
 生きた白馬が神馬(しんめ)が奉仕している
 2021年(皇紀2681)令和3年6月
 10年ぶりに交代して、7代目に、社台ファームで活躍し2勝した芦毛馬マンインザムーンが就任した
 母馬は、ヴィクトリアマイル(G1)や桜花賞(G1)で勝利したダンスインザムード

上賀茂神社の写真集

葵祭の写真集

【上賀茂神社へのアクセス】

 市バス・京都バス 上賀茂神社前 すぐ
 地下鉄 北山駅 または 北大路駅 車で約5分

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【京都検定 第1回3級】

12.平安遷都以降、賀茂社(上賀茂神社・下鴨神社)と共に王城鎮護の神さんとなり、またお酒の神さんとして信仰を集めている神社はどこか?

65.小川に盃を浮かべて、自分のところに流れつくまでに御題にちなむ詩歌を作り、酒盃を飲み干すという、城南宮や上賀茂神社で行われる行事は何か?

【京都検定 第2回3級】

【京都検定 第3回3級】

【京都検定 第4回3級】

【京都検定 第5回3級】

【京都検定 第6回3級】

【京都検定 第7回3級】

【京都検定 第8回3級】

【京都検定 第9回3級】

【京都検定 第10回3級】

【京都検定 第11回3級】

【京都検定 第12回3級】

【京都検定 第13回3級】

【京都検定 第15回3級】

【京都検定 第16回3級】

【京都検定 第17回3級】

【京都検定 第18回3級】

【京都検定 第19回3級】

【京都検定 第20回3級】

【京都検定 第21回3級】

【京都検定 第22回3級】

【京都検定 第23回3級】

【京都検定 第24回3級】

【京都検定 第25回3級】

【京都検定 第26回3級】

【京都検定 第1回2級】

【京都検定 第2回2級】

【京都検定 第3回2級】

【京都検定 第5回2級】

【京都検定 第7回2級】

【京都検定 第8回2級】

【京都検定 第9回2級】

【京都検定 第10回2級】

【京都検定 第14回2級】

【京都検定 第15回2級】

【京都検定 第16回2級】

【京都検定 第17回2級】

【京都検定 第19回2級】

【京都検定 第23回2級】

【京都検定 第25回2級】

【京都検定 第2回1級】

【京都検定 第4回1級】

【京都検定 第5回1級】

【京都検定 第7回1級】

【京都検定 第10回1級】

【京都検定 第11回1級】

【京都検定 第12回1級】

【京都検定 第14回1級】

【京都検定 第15回1級】

【京都検定 第19回1級】


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