何必館・京都現代美術館(かひつかん・きょうとげんだいびじゅつかん)

何必館・京都現代美術館

所在地:京都市東山区祇園町北側   地図情報

開館:1981年(皇紀2641)昭和56年11月

設計:梶川芳友+梶川建築事務所

展示室:地下1階〜地上5階

 何必館・京都現代美術館(かひつかん・きょうとげんだいびじゅつかん)は、祇園・四条通北側にある美術館

 主な所蔵作品は、日本画家 村上華岳、洋画家 山口薫、美術・工芸家 北大路魯山人を中心に、
近代現代の絵画・陶器・写真等が収蔵・展示されている

【何必館の経緯】

【何必館の展示室】

 館内は、静かな緊張感の漂う観賞空間に、優れた美術品が持つ本当の美しさを最大限引き出し、
観ることをよりも感じることが出来るよう、展示・ライティングなどにも工夫を凝らされている

 <北大路魯山人 作品室>
 地下1階に常設されている

 北大路魯山人は、陶芸・書・絵画・篆刻など、美術工芸のあらゆる分野で個性溢れる作品を生み出した作家
 生年:1883年(皇紀2543)明治16年〜没年:1959年(皇紀2619)昭和34年

 つばき鉢(1938年(皇紀2598)昭和13年)
   直径40cmもある大鉢で、もろく壊れやすい楽焼という手法で作られている

 双魚絵平鉢(1935年(皇紀2595)昭和10年)
 桃山風椀(1944年(皇紀2604)昭和19年)
 鉄製置行燈(1949年(皇紀2609)昭和24年)
 備前旅枕花入(1958年(皇紀2618)昭和33年)
 など

 <村上華岳 作品室>
 村上華岳は、近代日本美術を代表する日本画家
 「制作は密室の祈りなり」という言葉を残している
 生年:1888年(皇紀2548)明治21年〜没年:1939年(皇紀2599)昭和14年

 太子樹下禅那図(1938年(皇紀2598)昭和13年)
   菩提樹のもとで座禅修行する若き日の悉多太子を描いたもの

 武庫山春雲(1936年(皇紀2596)昭和11年)
 崔嵬繊月(1936年(皇紀2596)昭和11年)
 秋寂(1938年(皇紀2598)昭和13年)
 山嶽図(1938年(皇紀2598)昭和13年)
 など

 <山口薫 作品室>
 山口薫は、洋画家
 秀でた色彩感覚と造形的感性によって、独自の画業を展開し、「詩魂の画家」と評された
 生年:1907年(皇紀2567)明治40年〜没年:1968年(皇紀2628)昭和43年

 おぼろ月に輪舞する子供達(1968年(皇紀2628)昭和43年)
   死を予感し、来世であると思われるおぼろ月に帰ってゆく山口薫の辞世の画
   山口薫の思想を見事に表した絶筆の作品とされる

 花の像(1937年(皇紀2597)昭和12年)
 娘二人像(1956年(皇紀2616)昭和31年)
 ある時ある日白い雨(1961年(皇紀2621)昭和36年)
 ある春の唄(1966年(皇紀2626)昭和41年)
 など

 <光庭>
 5階
 自然光が差し込む庭が作られている

【その他】

 <名前の由来>
 「人間は、学問でも芸術でも定説にしばられ、自由を失ってしまう
 定説を「何ぞ、必ずしも」と疑う自由の精神を持ち続け、真の価値あるものを自ら探りたい」という願いから「何必館」と名付けられた

【何必館へのアクセス】

 市バス 祇園 徒歩数分
 京阪電車 祇園四条駅 徒歩約5分
 阪急電車 河原町駅 徒歩約5分

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