舞妓さんから芸妓さんへのお披露目の時に、着物の襟をこれまでの赤襟から白襟に変えることから
「襟替え」と称されるようになる
また、これまでの置屋住まいから自立するので「一本になる」ともいう
この時に、旦那がついて襟替えをすることを、花の水揚げにたとえ、あるいは、
商いの上がり花(あがりばな)などにたとえ「水揚げ(みずあげ)」という
芸妓さんの役割には大きく2つあり、
舞踊を主にする者を立方(たちかた)
長唄や清元などの唄、語りや三味線や太鼓の類の演奏をうけもつ者を地方(じかた)という
地方となるにはそれなりの修練が必要であり、
通常は立方を卒業した姉芸妓が地方を担い、舞妓さんが立方を担う
また、芸妓になるには、素養として一通りの舞踊、茶事などの修行が求められる
芸妓は、通常、花街にある置屋に籍を置いて、料亭やお茶屋で宴席があると、検番を通して呼び出しが来る
芸妓屋は、芸妓の抱元であり、お客を遊ばせる場所ではない
お客は、時間決めで宴席に呼ぶことができ、その料金のことを「線香代」とか「玉代」といわれる
<舞妓さんから芸妓への髪型>
舞妓さん時代は、自分の髪で結い上げ、芸妓になるとカツラになる
舞妓さんになると「割れしのぶ」を結い
18歳になると「お福(福髷)」に結いかえ
芸妓になる1週間から10日ぐらい前から、絢爛豪華な「先笄(さっこう)」となる