御室川(おむろがわ)

所在地:京都市右京区   名所地図情報名所

水系:淀川3次支流(天神川 >桂川 >淀川)
種別:一級河川

水源:右京区梅ヶ畑蓮華谷の御経坂峠辺り
流入先:太秦安井一町田町で天神川右岸に注ぐ

別称:鳴滝川(上流部)

 御室川(おむろがわ)は、鳴滝付近を流れ、天神川に注ぐ川

 ほぼ周山街道と国道162号線に沿って流れている

【御室川の経緯】


【御室川】

 御室川の源流を周山街道沿いの右京区梅ヶ畑蓮華谷の御経坂峠辺りにある

 そこから流れ出た水が周山街道に沿い平野部に出てくる
 太秦安井一町田町で、天神川の右岸に注ぐ


 江戸時代には、
 普段は水量が少なく、大雨になると急に濁流があふれて堤を壊し、田畑が浸水して、その被害は甚大だったといわれる


 <御室川の支流>
 中田川
 高鼻川

 井手口川(三宝寺川)(上流で宇多谷川を合流している)
  周山街道の三宝寺人道橋の付近で御室川に合流する

 西の川

 宇多川
  宇多野地域を流れているのが御室川で、東側の御室を流れてきたのが宇多川



 <鳴滝>
 北音戸山橋(右京区鳴滝音戸山町)のすぐ下流あたり
 落差4mほどの滝

 平安時代  仁和寺の禊の場所だったといわれる

 不動明王を祀る石社がある
 松尾芭蕉の句碑「梅白し昨日や鶴を盗まれし」がある

 <地名「鳴滝」の由来>
 この地域に小さな滝があり、ある雨上がりの午後に、いつもとは違って大きな音を立てて流れていた
 村人が不思議に思い、お寺に相談したが理由が分からず、不審に感じて、村人たちを高台に一時避難させた
 その夜、突然、大水となり、家屋や田畑が流された
 村人たちは高台に避難していて無事であった
 それ以来、その滝を「鳴滝」と称し、その付近一帯も「鳴滝の里」と称されるようになった

 北音戸山橋の付近にある鳴滝が、伝説の「鳴滝」であるかどうかは不詳


【その他】

 <御室川治水碑(おむろがわちすいのひ)>
 御室川の治水工事の竣工を記念した石碑
 流域の葛野郡梅津村・西院村・京極村・吉祥院村の4か村が協力して行われた
 首唱した京極村の中心部である山陰街道沿い建立された

 所在地:右京区西京極西川町
 建立年:1906年(皇紀2566)明治39年
 建立者:葛野郡梅津村・西院村・京極村・吉祥院村

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