仁和寺(にんなじ)
(NinnaJi) 京都通メンバ
所在地:京都市右京区御室大内 
   卍地図情報卍

真言宗御室派の総本山

山号:大内山

本尊:阿弥陀如来

創建:888年(皇紀1548)仁和4年

開基(創立者):宇多天皇

別名:御室御所(おむろごしょ)

京都三弘法の一つ

世界遺産(古都京都の文化財)の一つ  右矢印次の世界遺産へ右矢印

国宝 建築物:1棟(金堂)
国宝 美術工芸品:11件(仏像5躯・絵画1幅・工芸品1件・古文書2件・書跡典籍72点)

 仁和寺(にんなじ)は、衣笠山の麓にきぬかけの路沿い、御室にある寺院

 皇室とゆかりの深い門跡寺院で、宇多法皇が住まわれたことから「御室御所(おむろごしょ)」と称される

 仁和寺の御所跡が、国の史跡に指定されている

 東寺神光院とともに京都三弘法の一つ

 春は、京都一の遅咲きで2〜3mの低木の「御室桜」の桜の名所
 4月中旬には、三つ葉ツツジ花の名所、秋は、紅葉の名所

仁和寺の写真集

【仁和寺の歴史・経緯】

【仁和寺の伽藍】

 大部分は徳川家光の寄進で、寛永年間(1624〜1644年)に整備されたもの

 金堂1棟が国宝、他に14棟が重要文化財に指定されている


 <金堂(こんどう)(国宝
 <二王門(におうもん)(重要文化財)>
 <中門(ちゅうもん)(重要文化財)>
 <御影堂(みえいどう)(重要文化財)>
 <御影堂中門(みえいどうちゅうもん)(重要文化財)>
 <五重塔(ごじゅうのとう)(重要文化財)
 <観音堂(かんのんどう)(重要文化財)>
 <大黒堂>
 <鐘楼(しょうろう)(重要文化財)>
 <経蔵(きょうぞう)(重要文化財)>
 <九所明神(くしょみょうじん)3棟(重要文化財)>
 <霊宝館(れいほうかん)>
 <真光院


【仁和寺御殿】

 二王門から中門までの参道の西側、境内の1/4程を占める仁和寺の本坊
 宇多法皇の御所があった辺りに建つ
 御殿、宸殿、勅使門、白書院、黒書院、霊明殿、白砂の南庭、池泉回遊式の北庭がある
 桃山時代
 京都御所の常御殿を賜り、宸殿として移築される

 1887年(皇紀2547)明治20年
 焼失する
 現在の建物は、明治時代末から大正時代初期に再建されたもの
 庭園とともにかつての宮殿風の雰囲気を漂わせている


 <本坊表門(ほんぼうおもてもん)(重要文化財)>
 <宸殿>
 <仁和寺御所庭園(国の名勝)>
 <霊明殿>
 <白書院>
 <黒書院>
 <茶室 飛濤亭(ひとうてい)(重要文化財)
 <茶室 遼廓亭(りょうかくてい)(重要文化財)


【仁和寺の寺宝】

 国宝に11件(仏像5躯・絵画1幅・工芸品1件・古文書2件・書跡典籍72点)、
 他に重要文化財に47件が指定されている


 <木造 阿弥陀如来及両脇侍像(あみだにょらい りょうきょうじぞう)3躯(国宝)>
 <木造薬師如来坐像(やくしにょらいざぞう)1躯(国宝)>
 <厨子入木造 愛染明王坐像 1躯(重要文化財)>

 <絹本著色 孔雀明王像(くじゃくみょうおうぞう)1幅(国宝)>

 <宝相華蒔絵宝珠箱(ほうそうげまきえほうじゅばこ)1合(国宝)>
 <色絵瓔珞文花生(いろえようらくもんはないけ)1口(重要文化財)>

 <高倉天皇宸翰御消息(たかくらてんのうしんかんごしょうそく)1幅(国宝)>
 <紙本墨書 仁和寺笈文書(おいもんじょ)319通(重要文化財)>

 <医心方(いしんぽう)5帖(国宝)>
 <御室相承記(おむろそうしょうき)6巻(国宝)>
 <黄帝内経明堂巻第一(こうていないけいみょうどう)2巻(国宝)>
 <黄帝内経太素(こうていないけいたいそ)23巻(国宝)>
 <三十帖冊子(さんじゅうじょうさっし)30帖(国宝
 <宝相華迦陵頻伽蒔絵塞冊子箱(ほっそうげかりょうびんがまきえそくさっしばこ)1合(国宝)>
 <新修本草(しんしゅうほんぞう)5巻(国宝)>
 <密要鈔(みつようしょう)604点(重要文化財)>
 <紺表紙小双紙(こんびょうしこぞうし)472点(重要文化財)>
 <大毘盧遮那成仏経疏(だいびるしゃなじょうぶつきょうそ)20帖(重要文化財)>


【仁和寺の行事】

 毎月
 21日 御影供 御影堂
 28日 大黒天招福護摩供 大黒堂

 <修正会> 1月1日 金堂
 <御室流華道生初式> 1月6日 寝殿
 <大般若転読法要(節分会)>  2月節分 金堂
 <正御影供>  3月21日 御影供
 <仏生会> 4月8日 金堂
 <さくら祭> 桜の時期 御室桜
 <観音大祭> 4月18日
 <宗祖弘法大師降誕会> 6月15日 御影堂
 <開山忌> 9月8日 御影堂


【その他】

 <徒然草
 徒然草第52段に登場する「仁和寺のある法師」の話
 仁和寺の老僧が「一生に一度は石清水八幡宮へ行きたい」との念願が叶って参拝に出向いた
 しかし、ふもとにある高良社や極楽寺などを参拝して満足してしまい、
今いるところが石清水八幡宮だと思い込んで山に登らなかったという
 「どんな小さなことにも案内する人が必要である」という逸話

 <御室の桜(国の名勝
 品種は、御室有明、御室御車返しなど十数種あり、樹高が2〜3mと低く、地上をはう様に咲き乱れる
 約200株あり、遅咲きで有名で、京都の桜の見納めとなる桜の名所
 平安時代からの樹木は、応仁の乱で焦土化してしまう
 江戸時代初期
 三代将軍 徳川家光の寄進で寺が再興されたときに植樹されたのが由来
 1780年(皇紀2440)安永9年の「都名所図会」には、花盛りの図が挿入されている
 現在は、桜の開花に合わせて「桜まつり」が開かれる

 <御衣黄(ぎょいこう)>
 黄緑色の花を咲かせる珍しい八重桜
 雨宝院平野神社六孫王神社などにも植えられている

 <近代京都文学 京都ゆかりの著書
 「石の面」 井上靖
 「山吹」   室生犀星

 <きぬかけの路
 衣笠山の麓に点在する5つの寺院(金閣寺等持院龍安寺妙心寺・仁和寺)と
京都府立堂本印象美術館立命館大学など文化・教育施設を結ぶ歴史街道

 <御室流華道総司庁>
 全国に17支部がある

 <成就山 御室八十八ヵ所霊場
 仁和寺の西門から北西の成就山に、四国の八十八ヵ所霊場を縮小した巡拝コースがある
 1827年(皇紀2487)文政10年
 仁和寺第二十九世門跡 済仁法親王の本願により、弘法大師ゆかりの四国八十八ヶ所霊場を
住持 久富遠江守が巡拝し、各霊場の砂を持ち帰り各御堂に埋めたのが由来
 約3km、2時間程度で巡拝できる


 <福王子神社
 仁和寺を創建した宇多天皇の生母であり、光孝天皇の女御 班子皇后を祀り、仁和寺の鎮守社とされる

 <立石電機株式会社
 1956年(皇紀2616)昭和31年
 製品の商標を御室にちなんで「OMRON]とした

仁和寺の写真集

【仁和寺へのアクセス】

 市バス 御室仁和寺
 JRバス 御室仁和寺
 嵐電 北野線 御室駅

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