冷泉為相(れいぜいためすけ)(Tamesuke Reizei)

鎌倉時代後期の公卿・歌人

生年:1263年(皇紀1923)弘長3年
没年:1328年(皇紀1988)嘉暦3年7月17日
享年:66

父親:藤原為家
三男
母親:阿仏尼(あぶつに)(奥山度繁の養女)

幼名:為輔
号:藤谷黄門(とうこくこうもん)
俗称:藤谷殿(とうこくでん)、藤谷中納言

官位:正二位
官職:権中納言

冷泉家の祖

墓地:浄光明寺(鎌倉市)

 冷泉為相(れいぜいためすけ)は、鎌倉時代後期の公卿・歌人

 百人一首を編纂したとされる歌人 藤原定家の孫で、冷泉家の祖

 藤原北家 藤原道長の6男 藤原長家を祖とする御子左家(みこひだりけ)は、冷泉為相の代に、異母兄 二条為氏の二条家と、
京極為教の京極家、冷泉家の3つに分かれる

【冷泉為相の経緯】

【歌人】

 相続争いで鎌倉幕府への訴えに、度々鎌倉へ出向いたときに、
 鎌倉において武士達に和歌連歌を教授したり歌壇を指導し、「藤ヶ谷式目」を作るなどして鎌倉連歌の発展に貢献する

 執権 北条貞時や娘婿の将軍 久明親王が開催した歌会に、たびたび参加している

 京都では、
 1303年(皇紀1963)嘉元元年の嘉元百首
 1303年(皇紀1963)嘉元元年4月の伏見院仙洞歌合
 持明院殿における京極派の歌合
 1319年(皇紀1979)文保3年頃の文保百首 などに参加している

 <勅撰入集>
 「新後撰和歌集」などの勅撰和歌集に、計65首が入集されている

 <編集>
 私撰集「柳風和歌抄」「拾遺風体和歌集」を編集している

 <後世の歌集>
 「藤谷和歌集」「為相百首」

 <格言>
 「しぐれ行く雲まによわき冬の日のかげろひあへずくるる空かな」(「風雅和歌集」)

【その他】

 <藤谷家>
 冷泉家の分家
 家名は、藤原為相が、鎌倉の藤ヶ谷(ふじがやつ)に別宅を持っていたことに由来する

 <鎌倉幕府将軍家>
 娘の一人が、鎌倉幕府8代将軍 久明親王に嫁ぎ、久良親王を生んでいる


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