<白川女の姿>
白無垢の下着、黒木綿の着物、三幅前垂に両褄をからげて、白い脚絆に白足袋、頭に箕をのせて花をかざす
<白川の里>
白川が流れ出る比叡山のふもとの地域
平安時代からの花所
気候と、水はけのよい花崗岩の地質が、花の栽培に適しているといわれる
男性は石工になり、女性は花を作り白川女として都へ行商に出るのが一般的だった
<地主神社>
さくら祭では、白川女により、本殿に地主桜の枝が献花される
地主祭では、地主神社の幟を先頭に、神官・巫女・白川女などの神幸列が巡行する
<北白川天神宮>
春の花行列では、白川女が花車とともに行列する
秋の北白川高盛御供では、高く盛りつけた神饌を頭に載せて天神社に運ばれる
白川女の顕彰碑も立てられている
<白川女碑>
左京区北白川仕伏町(北白川天神宮境内)
1963年(皇紀2623)昭和38年
白川女風俗保存会15周年記念として建立された
篆額「華香白川里」
「錦の都白川の清き流れは幾千年 かはらぬ御代の花の里花の姿は白川女」
「大宮人に親しみの深きまへたれ三ははにて 花の香高き箕をかさし行くや大路の白川女」
「玉とすめる真清水の鏡にうつせる姿さへ 心も清きかんはせに花もはちらふ白川女」
「里をうつめて咲きにほふ花にくらして平安の 昔も今もかはりなく濁りにそまぬ白川女」
<時代祭>
都へ行商に出ていた女性たちがそろう
大原女は、洛北大原の里の農家の女性たちで、薪や炭などを頭に乗せて行商に出ていた
桂女は、洛西桂の里に住む女性たちで、白い布を頭に巻いて木桶を持ち、鮎や瓜、飴などを売り歩いていた
白川女は、時代行列神幸列のすぐ後ろで独立して白川女献花列に登場する
神前に花を献上する役目もある
白川女風俗保存会により奉公される
行在所祭(あんざいしょさい)
午前10時半 京都御所建礼門前の行在所(あんざいしょ)にて
市民代表らが参列し、神饌講社(しんせんこうしゃ)(京都料理組合)より神饌が献上され、白川女の献花が行われる