積善院凖提堂(せきぜんいん)
(SekizenIn) 京都通メンバ
所在地:京都市左京区聖護院中町 
   卍地図情報卍

本山修験宗(ほんざんしゅうげんしゅう)総本山聖護院の塔頭

創始:1200年(皇紀1860)正治2年頃

通称:凖提堂(じゅんていどう)、五大力さん(ごだいりきさん)、栴ノ坊(なぎのぼう)

重要文化財:1躯(仏像)

 積善院凖提堂(せきぜんいん じゅんていどう)は、聖護院の境内の東隣にある塔頭

 聖護院の周辺にあった本山修験の積善院・凖提堂・才知院・定泉院の4つの寺院がまとめられた

【積善院凖提堂の歴史・経緯】

 積善院

 凖提堂(じゅんていどう)

 才知院(さいちいん)

 定泉院(じょうせんいん)

【積善院凖提堂の伽藍】

 <本堂>
 元の準提堂(じゅんていどう)
 1914年(皇紀2574)大正3年
 現在の熊野神社前の交差点南東角にあった準提堂を移転したもの
 現在の本尊 準提観音菩薩像と、積善院凖提堂の本尊だった不動明王像(重要文化財)などが合祀されている

 <元積善院凖提堂本堂>
 本堂の西側に立つ
 役の行者像と、阿弥陀如来像などが祀られている

 <崇徳院地蔵堂>
 境内の西北隅に立つ
 崇徳院地蔵が祀られている

 <お俊伝兵衛恋情塚(おしゅんでんべえれんじょうづか)>
 崇徳院地蔵堂の斜め前にある
 1738年(皇紀2398)元文3年
 釜座三条の呉服商 井筒屋伝兵衛と、先斗町近江屋の遊女 お俊が、聖護院の森で心中する
 二人の心中事件は、近松門左衛門の浄瑠璃「近頃河原達引」で有名になる
 1952年(皇紀2612)昭和27年
 豊竹山城少椽らの発起によって、聖護院の森に有った積善院凖提堂に建てられた

【積善院凖提堂の寺宝】

 <木造 不動明王立像(ふどうみょうおうりゅうぞう)1躯(重要文化財)>
 本尊
 平安時代末期の不動明王
 聖護院門跡の本尊と姿が似ているといわれる
 像高95cm
 1922年(皇紀2582)大正11年7月15日 重要文化財に指定される

 <五大力菩薩>
 「五大力さん」と称される
 秘仏の5躯の菩薩
 金剛吼菩薩(こんごうくぼさつ)・無畏十力吼菩薩(むいじゅうりきくぼさつ)・龍王吼菩薩(りゅうおうくぼさつ)・
 無量力吼菩薩(むりょうりきくぼさつ)・雷電吼菩薩(らいでんくぼさつ)
 「法華経」「金光明最勝王経」とともに護国三部経といわれる「仁王般若波羅蜜経(にんのうはんにゃはらみつきょう)」に記されている
 毎年2月23日に御開帳法要が行わる

 <凖提観音(じゅんていかんのん)>
 凖提堂の本尊だった
 光格天皇の勅願で造仏されたといわれ、
 木造彫刻の凖提観音としては大きな姿で、細部も緻密に造形されている
 像高320cm
 光格天皇が崩御されたのち、欣子内親王が凖提観音を本尊として供養されたといわれる

 凖提観音は、仏道修行を志す者を導き、あらゆる難から人々を救い、人の心の汚れ(煩悩)を清淨にして悟りの世界に導くといわれる
 凖提観音の修法を行う者は、清濁・出家・在家・飲酒肉食・既婚・未婚を問わず、仏道を達成するといわれる
 凖提観音は、五大力菩薩と共に祀られることが多い

 <弁財天>
 才知院の本尊だった
 正式には「出世姫宮権現大弁財天女尊」と称される
 寄木造
 垂髪に冠を乗せ、彩色によって着物が表現されており、その上からさらに本物の御着物を着ている
 龍の上に乗り、右手に剣、左手に宝珠を持つ

 1779年(皇紀2439)安永8年8月28日
 目の不自由な在家信者 山本茂兵衛に、夜から数々の不思議が起こり
 9月2日に、姿を現され、目の病が治ったといわれる

 1782年(皇紀2442)天明2年頃
 造像される
 1783年(皇紀2443)天明3年
 才知院が創建され、本尊として祀られる
 2014年(皇紀2674)平成26年
 御着物が新調され、彩色の御着物は鮮やかに残されていたことが見つかる

 <神変大菩薩(じんべんだいぼさつ)>
 定泉院の本尊とされていた役行者像
 1799年(皇紀2459)寛政11年正月25日
 役行者滅後一千百年の御遠忌にあたり、光格天皇が烏丸大納言を勅使として聖護院門跡に派遣され、
真筆の書で「神變大菩薩」の徽号を追賜された

 <崇徳院地蔵>
 崇徳院地蔵堂に祀られている
 聖護院門跡の森の西北(現在の京都大学病院)にあった石像が移されたもの
 平安時代末期
 崇徳上皇が保元の乱に敗れて讃岐国に流され死去する
 その後、15年間もの間に京都では大火・疫病流行・大地震などの災厄が続き、崇徳上皇の怨霊の祟りとされ、
崇徳上皇の怨霊を慰めるために、庶民たちにより、崇徳院地蔵が造られたといわれる

 「すとくいん」が「ひとくい」と訛り、「人食い地蔵」とも称されるようになった


 <牛玉宝印>

【積善院凖提堂の祭事】

 <五大力尊法要>
 2月23日
 秘仏五大力菩薩が一日だけ開帳され、法要が行われる
 本堂に、山伏が、法螺貝を鳴らしながら入室し、大般若経転読法要や護摩供養が行われる
 家内安全・盗難除け・交通安全の御札・御守が授与される

 宮中において「仁王会(にんのうえ)」として、新年に国土安穏を祈る行事として行われていた

【積善院凖提堂へのアクセス】

 京阪電車 丸太町駅 徒歩約10分
 市バス 熊野神社前 徒歩約5分

LINEで送る

【京都検定 第27回2級】

[インデックス]


京都通メンバページ

写真:表示/非表示

フェイスブックでシェア LINEで送る

[目次]


[関連項目]


[協賛リンク]



希望リクエストフォーム

[凡例]

赤字:
 京都検定の出題事項
 (過去問は下段に掲載)

ピンク:
 京都検定に出題された
項目へのリンク

青色・紫色:
 関連項目へのリンク