京の色紙短冊和本帖(きょうのしきしたんざくわほんちょう)

和紙を金泥(きんでい)や金銀箔(きんぎんぱく)を用いて飾った色紙・短冊・和紙製の筆記帳

平安時代から京都の特産品

京都市の伝統産業の一つ

京都府の地域ブランド
地域団体商標「京の色紙短冊和本帖」(京都色紙短冊協同組合)

 (写真は京都伝統産業ミュージアムにて撮影)

【色紙短冊和本帖の歴史・経緯】


【京の色紙短冊和本帖】

 色紙および短冊は、経師により作られていた

 朝廷用の一切の紙に関する仕事に携わっていた宮中の大経師、寺院を得意先にした経師、
一般向けに色紙や短冊類を販売してた絵草紙屋などがあった

 朝廷や寺院で用いられたことから京都で発展する

 金泥(きんでい)や金銀箔により加工する職人は、ほとんどが京都から輩出された

 現在でも、色紙と短冊の90%以上が京都で生産されている


 <色紙>
 染料や顔料で紙を染めた「染紙」のことをいう

 屏風や障子などに詩歌などを書き入れる場所(余地)を取ることを色紙型と称したことが「色紙」の由来

 金銀の泥絵(かきえ)や、切箔(きりはく)、野毛(のげ)などを蒔いた華やかな装飾がほどこされるようになる


 <短冊>
 短籍・短策・短尺とも記され、懐紙や色紙より小さく略式化されたもの

 短冊の寸法は、二条為世や頓阿によって定められたといわれる


 <和本帖>
 俳句や和歌、語録や記録、絵画や旅日記等を留めるために作られた

 形状は、糸綴り本・平紐綴り本・芳名録・折りたたみ式画帖や集印帖、折手本、巻物などがある

【色紙の製作工程】

 <歌用>
 紙こしらえ・地合・染めつけ・模様・仕上げ合わせ・艶出し・断裁・選別

 <書画用>
 原紙・地合・艶出し・断裁・縁金巻・選別

【色紙を用いた主な作品】

 <古今和歌集(色紙)(曼殊院本)(国宝)>
 平安時代の作
 曼殊院の所蔵

 <私家集(色紙)(重要文化財)>
 鎌倉時代の作
 冷泉家時雨亭文庫の所蔵

 <寸松庵色紙(すかはらのあそん)(重要文化財)>
 平安時代の作
 野村美術館の所蔵

<素性集(色紙)(重要文化財)>
 平安時代の作
 冷泉家時雨亭文庫の所蔵

 <時明集(色紙)(重要文化財)>
 平安時代の作
 冷泉家時雨亭文庫の所蔵

 <寸松庵色紙(わかきつる)(重要文化財)>
 平安時代の作

 <継色紙(あしひきの)(重要文化財)>
 平安時代の作

 <寸松庵色紙(たかための)(重要文化財)>
 平安時代の作
 公益財団法人荏原畠山記念文化財団の所有

 <寸松庵色紙(ちはやふる)(重要文化財)>
 平安時代の作
 京都国立博物館の所蔵

 <継色紙(きみをおきて)(重要文化財)>
 平安時代の作
 公益財団法人荏原畠山記念文化財団の所有

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