花鏡(かきょう)

花鏡(かきょう)は、能芸論書

巻数:一巻

著者:世阿弥
成立:1424年(皇紀2084)応永31年までに段階的に成立

別称:はなのががみ

 花鏡(かきょう)は、猿楽能の芸術論を集成した著書

 世阿弥が60歳頃に、父親 観阿弥と別れてから40年の間に、自らが体得し、開拓して悟り、得てきた芸術論を
段階的に書き継いで、長男の観世元雅(かんぜもとまさ)に授けた秘伝書

 特に、「奧段」と称される最後の段は、芸の奥義として「初心忘るべからず」と記され、世阿弥の芸能論の精髄と評されている

【花鏡の経緯】

【花鏡の内容】

 「風姿花伝」を発展させ、以後、約20年間の著述を集成したもの

 「一調二機三声(いっちょうにきさんせい)」という発声方法から始まる
 物まねについての教えや、体の使い方などの演技論
 演出論
 芸位論
 稽古論など

 自分が舞う姿を客観的につかむ「離見の見(りけんのけん)」
 何もしないでいる間を心でつなぐことを説く「万能綰一心事(まんのうをいっしんにつなぐこと)」など


【京都検定 第11回1級】

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