忘筌席(ぼうせんせき)

茶室

庵号:忘筌

所在地:孤篷庵 (京都市北区紫野大徳寺町)   名所地図情報名所

設計:小堀遠州

広さ:十二畳広間

重要文化財

 忘筌席(ぼうせんせき)は、大徳寺塔頭 孤篷庵にある茶室

【忘筌席の歴史・経緯】


【忘筌席】

 大徳寺塔頭 孤篷庵にある茶室

 小堀遠州好み

 九畳(手前座一畳を含む)と、三畳の相伴席(しょうばんせき)からなる十二畳の広間の書院式茶席

 一間幅の床(とこ)がある

 床脇の手前座の壁は、腰に明かり障子をはめ込み、草庵風になっている

 庭園に面した西側には広縁があり、広縁と庭の境には明かり障子がはめ込まれている
 この明かり障子で庭園を眺める額縁効果があり、額縁に当たる上半分の障子で西日を避け、
中敷居を通して下半分のみが吹き放ちになっていて、そこから庭園が眺められる

 天井は、胡粉をすり込んで板の木目が浮き出た「砂摺り天井(すなずりてんじょう)」によって、
明るさを巧みに取り入れる細工がされている

 「露結(ろけつ)の手水鉢」と、各地の名石を集めて作った寄せ燈籠を近景として、
背後の書院 直入軒の庭を遠景として取り込んだ構成

 「忘筌(ぼうせん)」とは、荘子(そうじ)の「魚ヲ得テ筌ヲ忘レ」という句にちなんだものといわれる
 「目的を達すれば道具(筌:魚をとるための道具)の存在を忘れる」という禅の悟りがしるされる

【忘筌席へのアクセス】

 市バス 大徳寺前 徒歩すぐ


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