アユモドキ(Parabotia curta)

淡水魚

分類:コイ目ドジョウ科アユモドキ属

学名:Parabotia curtus

日本固有種

国の天然記念物(1977年(皇紀2637)昭和52年)(地域指定なし)

絶滅危惧IA類(環境省第4次レッドリスト)

国内希少野生動植物種・国際保護動物(2004年(皇紀2664)平成16年)

別称:ウミドジョウ

 アユモドキ(Parabotia curta)は、コイ目ドジョウ科アユモドキ属に分類される淡水魚

 形や泳いでいる姿などがアユに似ていることからアユモドキと称される

 日本の固有種で、国の天然記念物、絶滅危惧種にも指定されている

 現在、天然では、亀岡市桂川水系(保津川)、岡山県の旭川・吉井川水系のみに生息地しているといわれる

【アユモドキの経緯】

【アユモドキ】

 形や泳いでいる姿などがアユに似ていることからアユモドキと称されるドジョウ科の魚

 <生態>
 河川の中流から下流域、水路などに生息する

 砂泥底で、礫や岩場などの隠れる場所が多いような環境を好む

 日本に分布するドジョウ科では、唯一底層ではなく中層に生息し、遊泳性が強い

 水温は夏季でも30度を超えないところに生息する

 警戒心が強く、夜行性の傾向があり、朝夕などに活動することが多い
 日中は、岩陰や水草の間などに隠れていることが多いが、川底などに潜ることはほとんどない

 底棲のトビケラ・ユスリカの幼虫などの水生昆虫、イトミミズなどを食べる
 仔魚や稚魚は、プランクトンや付着動物などを食べる

 繁殖は、6から9月に、メス1尾をオスが1尾もしくは複数尾で追尾し、体側をこすり合わせるようにして放卵・放精する

 流れが緩やかで陸生植物が繁茂し、一定期間水位低下がない環境でのみ
 水場の石の下や、石礫の間、植物の根もとなどに産卵する

 卵は、直径1mmほどで、5000個程、2日程で孵化する

 6月に生まれた稚魚は、9月には体長7p程に成長し、2年で成魚になる


 <形態>
 全長15から20cm
 体形は側扁する
 背面や体側面は黄褐色で、腹面は白か淡黄色をしている
 頭部も鱗で覆われる

 体側面は小さい円鱗で覆われる
 はっきりした側線がある

 上顎の吻端に左右に2本ずつ、下顎の口辺に左右に1本ずつ、合計6本の口髭がある
 眼の下に左右に1本ずつ先端が二股に分かれた棘状突起がある

 尾びれには、国内に生息するドジョウの仲間では唯一切れ込みがある

 幼魚は背中から腹側にかけて4から11本の褐色の横縞が入るが、成長に伴い不明瞭になる

【アユモドキの生息地】


 現在の天然分布の生息地は、亀岡市桂川水系(保津川)、岡山県の旭川・吉井川水系のみ

 桂川水系で最大の生息地であった八木町(現在の南丹市)では、
1988年(皇紀2648)昭和63年に越冬場所が冬季に枯渇してから生息が確認されていない

 琵琶湖・淀川水系(宇治川鴨川木津川清滝川)、岡山県の高梁川水系、広島県の芦田川水系では、
ほぼ絶滅したと考えられている

 国の天然記念物で、環境省第4次レッドリストで絶滅危惧種、国内希少野生動植物種・国際保護動物に指定されている

 河川改修や圃場整備による生息地や産卵場所の消失、堰による移動の妨害、
水量低下などにより生息数が減少したと考えられている

 休耕田を利用した産卵場所の整備、礫の設置による生息環境の改善、
保全調査、保全団体や地方自治体による啓蒙活動、密漁者の監視などの保護策が進められている

【その他】

 <京都府の自然200選>
 1992年(皇紀2652)平成4年
 亀岡市と八木町との生息地が「アユモドキの生息する灌漑用水路」として、京都府の自然200選に選ばれている

 <食用>
 美味しいことから、かつては琵琶湖などで漁獲され食用にもされていた


【京都検定 第14回2級】

[インデックス]


京都通メンバページ

写真:表示/非表示

[目次]


[関連項目]


[協賛リンク]



[凡例]

赤字
 京都検定の出題事項
 (過去問は下段に掲載)

ピンク
 京都検定に出題された
項目へのリンク

青色紫色
 関連項目へのリンク