天然記念物(てんねんきねんぶつ)(Natural Monument)

関連法規:文化財保護法第109条
      京都府文化財保護条例(昭和56年京都府条例第27号)

 天然記念物(てんねんきねんぶつ)とは、文化財保護法第109条により、文部科学大臣が、
日本の国にとって重要なもの、学術上価値の高いものとして指定した動物、植物、地質・鉱物、天然保護区域などの記念物
 特に重要なものは、特別天然記念物に指定される

 京都府においても、文化財保護条例により、京都府の区域内に存する記念物(動物、植物、地質鉱物)のうち重要なものが、
指定天然記念物・登録天然記念物に定められている

 動物の場合は、生息地・繁殖地・渡来地を
 植物の場合は、自生地を、
 鉱物の場合は、特異な自然現象を生じている土地を含めて天然記念物として指定される

 天然記念物を含んだ一定の範囲を、天然保護区域として区域指定される

 文化財保護目的である文化財保護法が根拠となっているため、
天然記念物に指定された生物が生息するための生息環境を改変しても、
指定された天然記念物それ自体を変更するものでないため、法規制に抵触しない場合が多い

 文化財保護法第109条では、天然記念物と同じ項目として、 史跡名勝が定められている

【法規的な経緯】

 1919年(皇紀2579)大正8年
 「史蹟名勝天然記念物保護法」が公布され、これに基づいて天然記念物の指定が行われていた

 1950年(皇紀2610)昭和25年
 「文化財保護法」が施行され、「史蹟名勝天然記念物保護法」が引継がれる

 1981年(皇紀2641)昭和56年
 京都府文化財保護条例が制定される

【国の特別天然記念物】

 京都府の地域指定されたものはなし

 京都府にも存在するもの

 <カモシカ> 1955年(皇紀2615)昭和30年2月15日指定
 <オオサンショウウオ> 1952年(皇紀2612)昭和27年3月29日指定
 <コウノトリ> 1956年(皇紀2616)昭和31年7月19日指定

【国の天然記念物】

 所在地として、京都府が指定されているもの10件

 <大田ノ沢のカキツバタ群落
 大田神社
 境内の東側の大田ノ沢で野生の杜若が群生する
 1939年(皇紀2599)昭和14年9月17日指定

 <オオミズナギドリ繁殖地
 冠島(舞鶴市)
 1924年(皇紀2584)大正13年12月9日指定

 <清滝川のゲンジボタルおよびその生息地
 清滝川(右京区)
 1979年(皇紀2639)昭和54年2月14日指定

 <郷村断層(ごうむらだんそう)>
 京丹後市網野町郷、生野内
 1929年(皇紀2589)昭和4年12月17日指定

 <琴引浜
 京丹後市
 鳴き砂
 1944年(皇紀2604)昭和19年7月26日指定

 <常照皇寺の九重ザクラ
 常照皇寺
 枝回りが20mあるといわれる巨木の枝垂桜
 一重と八重が一つの枝に咲く
 1938年(皇紀2598)昭和13年8月8日指定

 <比叡山鳥類繁殖地>
 延暦寺(京都市左京区、大津市坂本本町)
 1930年(皇紀2590)昭和5年10月3日指定

 <稗田野の董青石仮晶>
 亀岡市稗田野町の桜天満宮で採取できる「桜石」
 1922年(皇紀2582)大正11年3月8日指定

 <東山洪積世植物遺体包含層>
 東山区今熊野南日吉町
 1943年(皇紀2603)昭和18年2月19日指定

 <深泥池生物群集
 深泥池
 3万年から1万年前の氷河期時代のミツガシワやホロムイソウなどの動植物が生きている化石として生育し、
 多くの水生植物、昆虫、魚類、野鳥などが生存し、学術的にも貴重な池

 1927年(皇紀2587)昭和2年6月14日指定

 <善峰寺の遊竜松
 善峯寺のゴヨウマツ
 幹長25.6m
 樹齢600年といわれ境内に長大な枝を伸ばす松
 1932年(皇紀2592)昭和7年4月19日指定


 その他、地域指定されず京都府にも存在するもの

 <アユモドキ
 形や泳いでいる姿などがアユに似ていることからアユモドキと称されるドジョウ科の淡水魚
 日本の固有種で、絶滅危惧種にも指定されている
 現在、天然では、亀岡市桂川水系(保津川)、岡山県の旭川・吉井川水系のみに生息地しているといわれる
 1977年(皇紀2637)昭和52年7月2日指定

 <イタセンパラ> 1974年(皇紀2634)昭和49年6月25日指定
 <イヌワシ> 1965年(皇紀2625)昭和40年5月12日指定
 <オジロワシ> 1970年(皇紀2630)昭和45年1月23日指定
 <カラスバト> 1971年(皇紀2631)昭和46年5月19日指定
 <カンムリウミスズメ> 1975年(皇紀2635)昭和50年6月26日指定
 <小国鶏> 1941年(皇紀2601)昭和16年1月27日指定
 <ヤマネ> 1975年(皇紀2635)昭和50年6月26日指定

京都府の指定天然記念物】

 <朝倉神社のスギ>
 南丹市園部町千妻
 1983年(皇紀2643)昭和58年4月15日指定

 <アベサンショウウオ基準産地>
 京丹後市大宮町善王寺姫御前
 1993年(皇紀2653)平成5年4月9日指定

 <石清水八幡宮御文庫のクスノキおよび神楽殿のクスノキ>
 石清水八幡宮
 1986年(皇紀2646)昭和61年4月15日指定

 <君尾山のトチノキ>
 綾部市五津合町大ヒシロ
 1991年(皇紀2651)平成3年4月19日指定

 <旧府知事公舎のエノキ>
 京都府庁舎
 1988年(皇紀2648)昭和63年4月15日指定

 <才ノ神のフジ>
 福知山市大江町南有路
 1983年(皇紀2643)昭和58年4月15日指定

 <地蔵院のシダレザクラ>
 地蔵院
 1727年(皇紀2387)享保12年の植樹
 樹高約10m、幹回り約2.4m
 すでに枯れてしまった円山公園の先代の枝垂桜と、母樹が同じ兄弟桜
 1987年(皇紀2647)昭和62年4月15日指定

 <質志鍾乳洞>
 船井郡京丹波町質志
 2004年(皇紀2664)平成16年3月19日指定

 <下黒田の伏条台杉群
 京都市右京区京北町下黒田
 1999年(皇紀2659)平成11年3月19日指定

 <寂照院のモウソウチク林>
 長岡京市奥海印寺明神前
 2012年(皇紀2672)平成24年3月23日指定

 <神宮寺の高野槇
 与謝野町字野田川字石川
 1986年(皇紀2646)昭和61年4月15日指定

 <成相寺のタブノキ>
 成相寺(宮津市)
 1985年(皇紀2645)昭和60年5月15日指定

 <滝のツバキ>
 与謝野町字加悦滝深山
 1989年(皇紀2649)平成元年4月14日指定
 滝の千年ツバキ公園にある

 <当尾の豊岡柿>
 木津川市加茂町大字大畑
 1990年(皇紀2650)平成2年4月17日指定

 <夜久野玄武岩柱状節理>
 福知山市夜久野町小倉
 2005年(皇紀2665)平成17年3月18日指定

 <八坂神社のスギ>
 和束町大字中
 1984年(皇紀2644)昭和59年4月14日指定


 <称名寺のニホンナシ>
 称名寺(宇治市東笠取谷ノ奧)
 1987年(皇紀2647)昭和62年4月15日指定
 倒木された

京都府の登録天然記念物】

 特に地域指定されていない

 <アベサンショウウオ> 1984年(皇紀2644)昭和59年4月14日登録
 <アユカケ> 1985年(皇紀2645)昭和60年4月15日登録
 <オヤニラミ> 1984年(皇紀2644)昭和59年4月14日登録
 <ギフチョウ> 1984年(皇紀2644)昭和59年4月14日登録
 <ハッチョウトンボ> 1984年(皇紀2644)昭和59年4月14日登録


京都市の指定天然記念物】

 <新熊野神社の大樟
 新熊野神社の目印にもなっている巨大な楠(クスノキ)
 1160年(皇紀1820)永暦元年の創建時に
 和歌山県の熊野から移植されたもので、後白河上皇のお手植といわれる
 熊野の神々が降り立つ「影向(ようごう)の大楠」とも称されたり
 後白河上皇のお腹の病が治まったいわれから「お腹の神様」として信仰されている
 樹高は21.9m、胸高幹周6.58m
 樹冠は東西方向23.5m、南北方向35mもの広がりを持っている市街地に植えられた中では傑出した巨樹
 1983年(皇紀2643)昭和58年6月1日指定

 <岩屋山志明院の岩峰植生
 志明院境内南側
 岩屋山に続く尾根上のチャートを基岩とした薄い表土壌に育成している自然植生
 周辺には、貧栄養の土壌でも育成できるヒノキ・ゴヨウマツ・ホンシャクナゲ・ヒカゲツツジなどの植物が育成している
 石楠花林は、4月下旬から5月上旬が見ごろとなる名所
 樹齢は、約100年ぐらいといわれる
 歌舞伎十八番「鳴神(なるかみ)」の舞台
 1992年(皇紀2652)平成4年4月1日指定

 <片波西谷のトチ>
 片波西谷林道の終点(右京区京北片波町)
 樹高15m、胸高幹周0.78m
 地上より約2mのところから幹が二分している
 樹底部に直径2mの空洞がある
 枝分かれ部分の窪みに雑木やヒノキの寄生がみられる
 2005年(皇紀2665)平成17年2月17日指定

 <貴船神社のカツラ>
 貴船神社の奥宮社殿の東北部
 奥宮の社殿の東北の橋を渡った西側の谷沿い、渓側にたち、背後は急傾斜の山腹に立つ
 カツラ科の桂(カツラ)は、落葉広葉樹を構成する高木として広く分布する
 貴船渓谷の古い時代の自生種
 主幹はほぼ直上、樹高39.0m、胸高幹周5.56m、樹冠の広がりは南北方向20m、東西方向16m
 1985年(皇紀2645)昭和60年6月1日指定

 <柊野のチリツバキ>
 京都市北区上賀茂(個人住宅)
 1本の樹木が、土盛りされて地上では4本となっている
 毎年4月に、花は赤と白を咲き分ける
 樹高8.80m、胸高幹周は最も広い東幹で1.01m、枝葉は100以上に広がっている
 全国的にも有数の規模のツバキとして貴重
 1984年(皇紀2644)昭和59年6月1日指定

 <古知谷のカエデ>
 阿弥陀寺
 古知谷にはカエデが多く紅葉の名所
 タカオカエデ、樹高19.2m、胸高幹周3.70m
 幹に多数の支根がからみつく異様な形状で、古知谷でも最大で最古の木といわれる
 1609年(皇紀2269)慶長14年
 阿弥陀寺の創建時にはすでに大木であったといわれる
 白蛇が棲んでいるともいわれる
 1983年(皇紀2643)昭和58年6月1日指定

 <金札宮のクロガネモチ>
 金札宮(伏見区鷹匠町)境内の中央部2m四方の石柱囲柵の中に立つ
 樹高10.6m、胸高幹周2.19m
 雌木で、冬季には枝先に赤い実を多くつける
 1984年(皇紀2644)昭和59年6月1日指定

 <慈眼寺のイチョウ>
 慈眼寺(右京区京北周山町)の裏山
 樹高30m、胸高幹周3.8m
 2005年(皇紀2665)平成17年2月17日指定

 <白峯神社のオガタマノキ
 白峯神宮の小賀玉の木(おがたまのき)
 京都最大の神霊常緑樹
 飛鳥井家の邸宅であった時代の植栽といわれる
 樹齢は数百年
 樹高15.7m、胸高幹周は南幹2.42m、北幹2.51m
 主幹は、地際付近で、ほぼ直上する北幹と、大きく南へ斜上する南幹に分かれる
 1985年(皇紀2645)昭和60年6月1日指定

 <総見院のワビスケ>
 総見院
 1583年(皇紀2243)天正11年  豊臣秀吉が、総見院の創建時に、千利休から譲り受けて植えたものといわれる
 「豊公遺愛わびすけ」の碑が立っている
 樹高は6.4m、胸高幹周は43〜98cm
 東幹と西幹が地上75cmまで合着し、さらに地上100cmで東幹から南幹・北幹が分離している
 1983年(皇紀2643)昭和58年6月1日指定

 <正法寺のカヤ>
 正法寺(右京区京北五本松町)境内隅
 樹高21m、胸高幹周4.3m
 カヤとしては旧京北町域で最大
 1494年(皇紀2154)明応3年
 正法寺が創建された当時のものといわれている
 2005年(皇紀2665)平成17年2月17日指定

 <大徳寺のイブキ>
 大徳寺仏殿南庭に立つ
 1665年(皇紀2325)寛文5年
 仏殿が再建されたときに植えられたものといわれ、樹齢350年ほどといわれる
 地上約3mで5つの幹に分枝し、各幹ともねじれながら斜上している
 樹高幹周は4.67m
 イブキとしては珍しい巨木
 1983年(皇紀2643)昭和58年6月1日指定

 <知恩院のムクロジ>
 知恩院の旧築地上に生育
 樹高は20.0m、胸高幹周4.13m
 主幹は直上して、大枝が地上5mで北側に、7mで南側に斜上している
 分布の北限に近く、これほどの巨樹になることは希な貴重なもの
 築地が造成された江戸時代初期の植栽といわれる
 果皮が洗濯に、種子が念珠玉に用いられるなど利用価値が高い
 1983年(皇紀2643)昭和58年6月1日指定

 <白山神社のカシ>
 白山神社(右京区京北田貫町宮ノ後)社殿裏側にある小高い古墳様の丘に立つツクバネガシ
 根元は幹周7.9m、樹高18mの巨樹
 根元が空洞になっており、そこに白山神社の使いである片目のヘビが住んでいたといわれる
 1992年(皇紀2652)平成4年5月1日指定

 <花脊の天然伏条台杉>
 京都市左京区花脊原地町
 アシウスギ(ダイスギ)は日本海側の深雪地帯に多く生育している種類
 花脊・鍋谷山の支稜部を中心に存在する大きな伏状台杉群の中の最大規模の台杉
 樹高20m、胸高幹周18.35m
 根際近くから枝が何本も分岐する希な天然巨木
 1983年(皇紀2643)昭和58年6月1日指定

 <日吉神社のケヤキ>
 日吉神社(右京区京北矢代中町)の裏山
 岩の上に太い根を張って社殿を覆うように立つ
 樹高21m、胸高幹周4.3m
 日吉神社創建当時のものといわれていて推定樹齢800年
 2005年(皇紀2665)平成17年2月17日指定

 <福徳寺のサクラ>
 京都市右京区京北下中町寺ノ下
 ヒガンシダレ
 樹高10m、胸高幹周2.72m
 1614年(皇紀2274)慶長19年
 移植され、「かすみさくら」の愛称で親しまれている
 1997年(皇紀2657)平成9年7月8日指定

 <武信稲荷神社の榎>
 武信稲荷神社本殿の南の神木
 平安時代に平重盛が安芸の宮島の厳島神社から苗木を移して植えたといわれる
 樹高22.5m、胸高幹周3.54m
 人家が密集する市街地に残された数少ない大木
 1985年(皇紀2645)昭和60年6月1日指定

 <本願寺(西本願寺)のイチョウ>
 西本願寺御影堂の正面やや北
 御影堂建立時の植栽といわれ樹齢は330年以上
 地上高1.5〜3m付近から各方向へ太い水平枝ないし斜上枝を出す形状は、イチョウとしては特異
 1985年(皇紀2645)昭和60年6月1日指定

 <松尾大社のカギカズラ野生地>
 松尾大社本殿裏の社叢
 京都市内周辺の極相林といわれる照葉樹林
 分布の北限といわれ植物地理学上にも価値が高い
 1984年(皇紀2644)昭和59年6月1日指定

 <ミナミイシガメ>
 京都市全域に棲む沼ガメ
 体長16cmほど、体重400〜700g
 夜行性で、日中は水田の泥の中にもぐり、日没後に活動する
 京都盆地では標高100〜400m前後で、林・竹林が隣接している水田や湿地帯に生息する
 1983年(皇紀2643)昭和58年6月1日指定

 <八幡宮のスギ>
 八幡宮(右京区京北上中町)の参道が走る京北第三小学校に立つ神木
 樹高21m、胸高幹周5.8m
 旧弓削小学校の校歌にも歌われている
 2005年(皇紀2665)平成17年2月17日指定

 <由岐神社のスギおよびカゴノキ>
 由岐神社境内のスギ3本、カゴノキ1本
 最大の杉は樹高49.0m、胸高幹周6.42m
 カゴノキは樹高18.5m、胸高幹周2.45m
 分布北限に近いものとしては最大規模の巨木
 1607年(皇紀2267)慶長12年頃に植えられたものといわれる
 1983年(皇紀2643)昭和58年6月1日指定

 <霊鑑寺の日光>
 霊鑑寺
 「日光」は雄しべが小さな花弁状になって円形にまとまる「カラコ咲き」の園芸用品のツバキ
 樹高は6.96m、地上0.4mで東幹と西幹に分かれ、幹周りは地上0.5mで、東幹0.94m、西幹0.75m
 それぞれの幹はさらに枝分かれし、胸の高さでは10本の大枝に分かれている
 この品種は、原木に準ずるといわれ大変貴重なもの
 1985年(皇紀2645)昭和60年6月1日指定

 <鹿苑寺(金閣寺)のイチイガシ>
 金閣寺境内
 櫟樫(いちいがし)が京都で生育しているのは珍しい
 通常、櫟樫は境内などには植えられないので、自然植生と考えられ、カシ林の残存木ともいわれる
 樹高19.5m、胸高幹周4.93m、幹の基部は1mくらいまで根上りして板根状になっている
 樹齢350年ほど
 イチイガシの巨木として貴重である
 1983年(皇紀2643)昭和58年6月1日指定

京都市の登録天然記念物】

 <御香宮神社のソテツ>
 御香宮神社本殿前
 幹数は10、西株は雌株、東株は雄株
 西側の雌株は、分けつした幹が密生して株を形成し旺盛
 最大の幹は、樹高3.50m、胸高幹周1.375m
 東側の雄株は、最大の幹は樹高1.80m、胸高幹周0.82mと、西側の雌株に比べてかなり小さい
 1605年(皇紀2265)慶長10年頃、本殿建築時に植えられたといわれる
 覆いなしで越冬、開花結実する
 1986年(皇紀2646)昭和61年6月2日登録

 <久多の大杉>
 大川社(京都市左京区久多中ノ町)久多川右岸の境内東側に立つ
 主幹は、傾斜しながら直上し、幹の下部から上部まで密に枝をつけ、地上5〜13mの位置には太さ50cmを越す大枝が出ている
 幹の南側で、この木に接する胸高幹周約50cmのスギを巻き込んでいる
 1987年(皇紀2647)昭和62年5月1日登録

 <金剛王院(一言寺)のヤマモモ>
 一言寺の参道石段頂上にある門のすぐ南に立つ
 樹高9.2m、胸高周囲3.3m、直径約10mの円形樹冠
 春に花が咲き、6月頃には、食べられる赤い実が一面になる
 1987年(皇紀2647)昭和62年5月1日登録

 <青蓮院のクスノキ
 青蓮院の門前の巨大な楠(くすのき)5本
 親鸞聖人の御手植といわれる
 1998年(皇紀2658)平成10年4月1日登録

 <月輪寺の本石楠花>
 月輪寺の境内の斜面上に育成している石楠花
 根元で幹が分岐し株立ちしている
 枝は密に混じりあい、一連の樹冠を形成して、10m×8mの範囲に広がっている
 樹高はいずれも4m前後、根元幹周は最大で46cm
 1992年(皇紀2652)平成4年4月1日登録

 <哲学の道のゲンジボタルおよびその生息地>
 哲学の道(左京区若王子町ほか)
 毎年5月下旬から6月にかけて、ゲンジボタルが数多く見られる  1984年(皇紀2644)昭和59年6月1日登録

 <天寧寺のカヤ>
 天寧寺本堂南西
 樹高は14m、胸高幹周4.78m
 主幹は、右廻りにねじれながら直上し、地上5〜7m、9m、12〜14m付近で枝を出している
 樹冠は南北方向18m、東西方向17m
 1788年(皇紀2448)天明8年
 天明の大火のとき、主幹北側の地際から地上6mにかけて損傷した
 1987年(皇紀2647)昭和62年5月1日登録

 <東福寺のイブキ>
 東福寺国宝の三門と仏殿との間の西寄り
 高さ16.5m、胸高幹周3.36m、枝張りは東西10.5m、南北8m
 江戸時代には既に古樹として知られていたといわれる
 1988年(皇紀2648)昭和63年5月2日登録

 <花脊のダイスギ>
 京都市左京区花脊原地町
 植林地の中に点在する5本のダイスギの巨木
 ダイスギ・ウラスギ・アシウスギと称される日本海側型のスギの特徴が見られ、植物地理学上も貴重なもの
 1986年(皇紀2646)昭和61年6月2日登録

 <宝泉院のゴヨウマツ
 宝泉院本堂の庭園の南側
 近江富士を型どる樹齢700年の五葉松
 京都市内にある3つの著名な松の一つ
 樹高は11m、枝張りは南北11.5m、東西14m
 樹冠は、ほぼ扇形
 根回りは425cm、地表部と高さ1mほどの部分で幹が分かれる
 3本の幹のうち中央が最も大きく、樹冠の大部分を占める
 竹林・梅・紅葉の名所で、秋のライトアップも行われている
 1991年(皇紀2651)平成3年4月1日登録

亀岡市の指定天然記念物】

 <国分寺境内地イチョウ(お葉付イチョウ・乳イチョウ)>
 国分寺
 森の京都 天上の木10選
 1986年(皇紀2646)昭和61年3月31日指定

 <大本天恩郷のコノハナザクラ>
 大本 天恩郷内にある花明山植物園の中ノ島西南端に生育している木の花桜
 世界に有数しかない珍しい桜の原木
 ヤマザクラ(山桜)の変種で、花弁が60から80枚もあり、一花に雌しべが2本ついている
 樹齢約250年
 2002年(皇紀2662)平成14年6月28日指定

 <丹波国分寺跡のカゴノキ>
 国分寺
 2002年(皇紀2662)平成14年6月28日指定

 <丹波国分寺跡のムクノキ>
 国分寺
 2002年(皇紀2662)平成14年6月28日指定

 <法常寺のコウヤマキ>
 法常寺
 2002年(皇紀2662)平成14年6月28日指定

【長岡京市の指定天然記念物】

 <柏槇(びゃくしん)>
 粟生光明寺
 ヒノキ科、「イブキ」とも称される
 法然上人の火葬跡前に献樹されたものといわれる
 樹齢4,500年の巨木
 1977年(皇紀2637)昭和52年11月3日指定

 <キリシマツツジ
 長岡天満宮
 八条ヶ池の池畔・中堤の霧島つつじの真紅の回廊がみごとな名所
 見頃は、4月下旬〜5月上旬
 樹高が約2.5mあり、樹齢130年前後と推定される
 1977年(皇紀2637)昭和52年11月3日指定

 <ヤマモモ(楊梅)>
 長岡京市浄土谷船ヶ谷
 1977年(皇紀2637)昭和52年11月3日指定

 <乙訓寺のモチノキ>
 乙訓寺
 1995年(皇紀2655)平成7年11月3日指定

【宇治市の指定天然記念物】

 <金子邸のかや> 宇治市東笠取稲出 1992年(皇紀2652)平成4年4月3日指定

【南丹市の指定天然記念物】

 <知見正法寺のイチョウ> 美山町知見 1995年(皇紀2655)平成7年4月1日指定

 <北八幡神社のスギ> 美山町北 1995年(皇紀2655)平成7年4月1日指定

 <北稲荷神社のトチ> 美山町北 1995年(皇紀2655)平成7年4月1日指定

 <宮脇道相神社のカヤ> 美山町宮脇 1995年(皇紀2655)平成7年4月1日指定

 <諏訪神社のスギ> 美山町鶴ヶ岡 1995年(皇紀2655)平成7年4月1日指定

 <松尾鈴波神社のスギ> 美山町松尾 1995年(皇紀2655)平成7年4月1日指定

 <三埜菅原神社のスギ> 美山町三埜 1995年(皇紀2655)平成7年4月1日指定

 <小笹尾大川神社のスギ> 美山町三埜 1995年(皇紀2655)平成7年4月1日指定


 以下、指定解除されたもの

 <静原光照寺のヤマザクラ> 美山町静原

 <小林家住宅のモミジ> 美山町下平尾

【福知山市の指定天然記念物】

 <キマダラルリツバメ> 福知山市三段池公園・城山公園一帯 1965年(皇紀2625)昭和40年6月25日指定

 <かごの木・むくの木> 福知山市池田大神宮 1970年(皇紀2630)昭和45年3月2日指定

 <稲荷神社のコウヨウザン> 福知山市字上野 2001年(皇紀2661)平成13年9月27日指定

 <生野神社のケヤキ> 福知山市字三俣 2001年(皇紀2661)平成13年9月27日指定

 <多保市大池のマルバヤナギ> 福知山市字多保市 2001年(皇紀2661)平成13年9月27日指定

 <長安寺のイチョウ> 福知山市字奥野部 2001年(皇紀2661)平成13年9月27日指定

 <大歳神社のスギ> 福知山市字榎原 2001年(皇紀2661)平成13年9月27日指定

 <三嶽神社のケヤキ> 福知山市字上佐々木 2001年(皇紀2661)平成13年9月27日指定

 <三岳山のイタヤカエデ> 福知山市字上佐々木 2001年(皇紀2661)平成13年9月27日指定

 <三岳山のウラゲトチノキ> 福知山市字上佐々木 2001年(皇紀2661)平成13年9月27日指定

 <八幡神社のウラジロガシ> 福知山市字雲原 2001年(皇紀2661)平成13年9月27日指定

 <有徳神社のカツラ> 福知山市字天座 2001年(皇紀2661)平成13年9月27日指定

 <六柱神社のカゴノキ> 福知山市字行積 2001年(皇紀2661)平成13年9月27日指定

 <六柱神社のスダジイ> 福知山市字行積 2001年(皇紀2661)平成13年9月27日指定

 <轟水満宮のモミ> 福知山市三和町 2003年(皇紀2663)平成15年2月10日指定

 <柿本観音堂のタブノキ> 福知山市夜久野町畑 2005年(皇紀2665)平成17年3月30日指定

 <井田共同墓地のシラカシ> 福知山市夜久野町井田 2005年(皇紀2665)平成17年3月30日指定

 <夜久野町内採取化石> 福知山市・夜久野町化石郷土資料館 2005年(皇紀2665)平成17年3月30日指定

 <阿良須神社の大スギ> 福知山市大江町北有路 2011年(皇紀2671)平成23年7月26日指定

 <大岩神社のアカガシ群> 福知山市大江町毛原 2011年(皇紀2671)平成23年7月26日指定

 <大原神社のオタビスギ> 福知山市三和町大原 2011年(皇紀2671)平成23年7月26日指定

 <下六人部小学校のクスノキ> 福知山市字長田 2015年(皇紀2675)平成27年6月30日指定

【舞鶴市の指定天然記念物】

 <ウミネコ・ヒメクロウミツバメの繁殖地沓島> 舞鶴市字野原、小橋、三浜 1965年(皇紀2625)昭和40年5月31日指定

 <イチョウ(銀杏)> 松尾寺境内 1977年(皇紀2637)昭和52年2月17日指定

 <カヤ(榧)> 金剛院境内(舞鶴市字鹿原) 1977年(皇紀2637)昭和52年2月17日指定

 <しだれ桜(古木と若木)> 瑠璃寺境内(舞鶴市字吉田) 1977年(皇紀2637)昭和52年2月17日指定

 <リンボク(木)> 天王社社域(舞鶴市字城屋) 1977年(皇紀2637)昭和52年2月17日指定

 <三浜海蔵寺のシイ> 海蔵寺境内(舞鶴市字三浜) 1984年(皇紀2644)昭和59年7月1日指定

 <青葉山のオオキンレイカ> 舞鶴市字松尾小字青葉山 1999年(皇紀2659)平成11年3月1日指定

 <成生岬のスダジイ巨木> 舞鶴市字成生 2001年(皇紀2661)平成13年3月30日指定

 <ビカリア等化石群包蔵地> 舞鶴市字栃尾 2003年(皇紀2663)平成15年2月28日指定

 <松原神社のウラシマソウ群落> 松原神社境内(舞鶴市字三浜) 2011年(皇紀2671)平成23年2月25日指定

 <多祢山のイヌシデ巨木林> 舞鶴市字多祢寺 2011年(皇紀2671)平成23年2月25日指定

 <ムクロジ> 若宮神社境内(舞鶴市字小倉) 2015年(皇紀2675)平成27年2月26日指定

【宮津市の指定天然記念物】

 <成相寺の逆スギ> 成相寺 1985年(皇紀2645)昭和60年1月25日指定

 <ムクノキ> 宮津市字外垣小字オイノク 1986年(皇紀2646)昭和61年3月29日指定

 <八幡神社の椎林> 宮津市字宮村小字猪ノ岡 1991年(皇紀2651)平成3年5月13日指定

 <大フケ湿原> 宮津市字上世屋 1996年(皇紀2656)平成8年8月14日指定

 <金剛心院のカゴノキ> 宮津市日置 2012年(皇紀2672)平成24年10月31日指定

 <日吉神社の含紅桜> 宮津市字宮町 2007年(皇紀2667)平成19年3月30日指定

 <日吉神社のサザンカ> 宮津市字宮町 2007年(皇紀2667)平成19年3月30日指定

 <世屋姫神社のオオモミジ> 宮津市字上世屋 2011年(皇紀2671)平成23年10月30日指定

【京丹後市の指定天然記念物】

 <アベサンショウウオ> 地域を定めず 2001年(皇紀2661)平成13年3月27日指定

 <若宮神社のスダジイ> 京丹後市大宮町奥大野 2001年(皇紀2661)平成13年3月27日指定

 <五十河区内山の大ブナ> 京丹後市大宮町五十河奥野 2001年(皇紀2661)平成13年3月27日指定

 <平海岸海浜植物群自生地> 京丹後市丹後町平小字湊 1986年(皇紀2646)昭和61年6月18日指定

 <宇川流域天然鮎生息地>
 京丹後市丹後町小脇〜平
 天然のの生息地
 1986年(皇紀2646)昭和61年6月18日指定

 <八幡神社ムクロジ> 京丹後市峰山町鱒留小字大成 2008年(皇紀2668)平成20年7月8日指定

 <生王部神社スダジイ> 京丹後市網野町生野内小字下大クゴ 2008年(皇紀2668)平成20年7月8日指定

 <迎接寺跡シイ(ツブラジイ)> 京丹後市久美浜町湊宮小字空下 2008年(皇紀2668)平成20年7月8日指定

 <霧の宮神社八岐杉> 京丹後市大宮町五十河小字瀬戸道 2008年(皇紀2668)平成20年7月8日指定

 <峰山陣屋跡のエノキ> 京丹後市峰山町吉原 2008年(皇紀2668)平成20年7月8日指定

 <雲松寺のタラヨウ> 京丹後市久美浜町小桑小字前田 2008年(皇紀2668)平成20年7月8日指定

【久御山町の指定天然記念物】

 <雙栗神社のクスノキ> 久世郡久御山町大字佐山小字双栗 1996年(皇紀2656)平成8年2月29日指定

【宇治田原町の指定天然記念物】

 <御栗栖神社の大杉> 宇治田原町大字南小字宮ノ上西 2001年(皇紀2661)平成13年11月26日指定

 <清水家のカヤ> 宇治田原町大字岩山谷出 2001年(皇紀2661)平成13年11月26日指定

【京丹波町の指定天然記念物】

 <吉田家のカヤ> 船井郡京丹波町細谷 1983年(皇紀2643)昭和58年9月24日指定

 <七色の木> 船井郡京丹波町仏主 1983年(皇紀2643)昭和58年9月24日指定

 <源水の大スギ> 船井郡京丹波町須知岩清水 2010年(皇紀2670)平成22年2月5日指定

 <岩山神社のスギ> 船井郡京丹波町塩田谷岩山 2010年(皇紀2670)平成22年2月5日指定

 <九手神社のアラカシ> 船井郡京丹波町豊田九手 2010年(皇紀2670)平成22年2月5日指定

 <浄光寺の夫婦イチョウ> 船井郡京丹波町安井光久 2010年(皇紀2670)平成22年2月5日指定

 <鎮守の古木(鎮守の大杉、八幡ケヤキ)> 船井郡京丹波町質美庄和ノ上 2010年(皇紀2670)平成22年2月5日指定

 <霊木の檜(安楽の霊木、長寿の霊木)> 船井郡京丹波町大迫上ノ山 2010年(皇紀2670)平成22年2月5日指定

 <阿上三所神社(坂原)の四大巨木(ご神木ケヤキ、フジ、イチイガシ、ケヤキ)>
 船井郡京丹波町坂原森ノ脇
 2010年(皇紀2670)平成22年2月5日指定

【与謝野町の指定天然記念物】

 <椎樹> 与謝郡与謝野町字岩滝弓木新宮(権現山) 1967年(皇紀2627)昭和42年6月1日指定


【京都検定 第2回3級】

【京都検定 第5回3級】

【京都検定 第6回3級】

【京都検定 第9回3級】

【京都検定 第10回3級】

【京都検定 第11回3級】

【京都検定 第12回3級】

【京都検定 第15回3級】

【京都検定 第1回2級】

【京都検定 第4回2級】

【京都検定 第8回2級】

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