新殿神社(しんでんじんじゃ)
(ShindenJinjya) 京都通メンバ
所在地:相楽郡精華町大字山田小字医王子 
   鳥居地図情報鳥居

旧称:植樹神社

祭神:素戔嗚尊天児屋根命

創始:不詳

通称:山田の宮さん

重要文化財:1基(十三重塔)
京都の自然200選(歴史的自然環境部門)

 新殿神社(しんでんじんじゃ)は、精華町、近鉄電車 山田川駅の北西、
木津川台公園から国道24号の向かいの丘陵地帯にある神社

 山城国山田荘村の産土神さん

 石造 十三重塔は、精華町における第一号の重要文化財

【新殿神社の歴史・経緯】

【新殿神社の境内】

 <石鳥居>

 <本殿(京都府指定文化財)>
 右側に素戔嗚尊、左側に天児屋根命が祀られている
 一間社流造
 二柱を祀るために正面のみ二間に分かれている
 木鼻の渦絵様や、垂木や桁の反り方など、室町時代の建築様式
 1547年(皇紀2207)天文16年11月13日
 大工 藤原国次によって建てられたとの棟札が残されている

 <石造 十三重塔(じゅうさんじゅうのとう)1基(重要文化財)>
 参道を登った右手側、神域の手前に立つ
 高さ3.9m、花崗岩
 初層に、舟形を彫りくぼめ、蓮華座上に四方仏坐像を半肉彫りされている
 基礎の南面に「三界万霊」と七人の法名が刻まれている
 1491年(皇紀2151)延徳3年11月16日
 基壇の東面に延徳三年辛亥十一月十六日の刻銘がある
 百万遍念仏供養のために建てられた
 1925年(皇紀2585)大正14年4月24日 重要文化財に指定される
 精華町における第一号の重要文化財

 <拝殿>
 横長の板張りの割拝殿
 草鞋が置いてあり、草鞋を履いて板張りの拝殿を通り、石段を登って本殿を参拝する

 <能舞台>
 室町時代の建立
 鎌倉時代から能楽狂言が奉納されてきている
 現在でも五穀豊穣や国家安泰を祈願し、2年に2度、能舞「翁(おきな)」などが奉納されている

 <末社 八王子社(京都府指定文化財)>
 室町時代の建立

 <薬師堂>
 薬師如来坐像、弘法太子坐像、厨子入観音像が祀られている
 かつてあった医王寺のもの

 <鐘楼跡>
 かつてあった医王寺のもの

 <社叢(京都の自然200選 歴史的自然環境部門)>
 様々な樹木が生い茂り、地域の鎮守の杜となっている
 椎(シイ)や樫(カシ)の大木が多数見られる

【新殿神社の祭事】

 <元旦祭> 1月1日

 <大〆縄張り> 1月第2日曜日
  宮座衆奉納 「二の会」 午前5時

 <祈年祭> 2月11日

 <能舞「翁(おきな)」>
 2年に1回、4月奉納
 五穀豊穣や国家安泰を祈願し、能舞が奉納される
 神職が、翁の装束をまとい、面をかぶって舞う
 鎌倉時代から能楽の奉納が始まったといわれる
 1997年(皇紀2657)平成9年
 金春流能楽師 黒嵜章次宮司が隔年の開催として復活させた


 <例大祭・神嘗祭> 10月第2日曜日
  宮座衆奉納「松の戸」 午前5時

 <秋期例大祭・新嘗祭> 11月23日

【新殿神社へのアクセス】

 近鉄電車 京都線 山田川駅 徒歩約5分

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