福知山城(ふくちやまじょう)

所在地:福知山市字内記   地図情報

築城主:明智光秀
築城年:1579年(皇紀2239)天正7年

城郭構造:連郭式平山城
主な改修者:有馬豊氏
天守構造:複合・連結式望楼型(1699年(皇紀2359)元禄12年の建立)

別名:横山城、臥龍城、八幡城、福智山城、掻上城

福知山市の史跡

続日本100名城158番

 福知山城(ふくちやまじょう)は、丹波国天田郡福知山(現在の福知山市)にあった平山城

 丹波国を平定した明智光秀が築城し、娘婿の明智秀満を城主とした

 江戸時代には福知山藩の居城となる

 現在は、福知山城公園として整備されている

【福知山城の歴史・経緯】

【福知山城】

 福知山城は、明智光秀により築造された後、有馬豊氏の城主時代に完成したものといわれる

 市街地を一望する福知山盆地の中央に突き出た丘陵の先端地にあり、その地形から「臥龍城」とも称される

 <4つの連郭式城郭>
 丘陵の最先端部の一番高い所の本丸から西に建物が置かれている
 東西約600m、南北約300m
  本丸
  二ノ丸
  伯耆丸
  内記丸
 本丸と二ノ丸、伯耆丸と内記丸がつながていたが、現在は独立している

 二ノ丸御殿が、城の中央に位置して規模が大きく中心施設であった

 二ノ丸から西の伯耆丸には、有馬豊氏の弟 有馬重頼の館があった

 北側には、左門丸、対面丸、侍屋敷、大膳丸
 南側には、泉水、蔵屋敷、馬屋、鷹部屋、庭園などが設けられた


 <天守>
 三重四階建ての大天守
 北側に二重二階階建の小天守
 南側には、櫓門を介して二重二階建の菱櫓と連結した建物があった

 大天守には、床と棚が設けられた八畳の上段ノ間、水流し、厠があり
 小天守にも、床と棚をしつらえ住居施設を備えている

 大天守と小天守の連結部は、縁側もあり座敷風な造になっている

 建築構成は、安土城天守を小規模にしたような形で共通する点が多いといわれる


 <石垣
 明智光秀により、野面積み・乱石積み・穴太積みと称される、自然石をそのまま利用する方法で積まれている

 野面積み:石材の加工と用い方
 算木積み:角部の積み方

 扇の勾配:基底部は傾斜が緩やかで、上部にいくほど傾斜が増していき、上部はほぼ垂直になる
 敵が攻め込みにくい勾配が構築されている

 転用石:寺院や墓所の宝篋印塔、五輪塔などの石造物が大量に使用されている
 発掘調査では、全体で500点で、五輪塔が約250点、宝篋印塔基礎が約35点が確認されている


 <石落し>
 敵が攻め込んできたときに、門・櫓・天守などに設けてある隙間から直下の敵に向けて攻撃を行う仕掛け
 大天守の虎口の上、大天守・小天守の2階の隅の複数個所に設置されていた


 <豊磐井(とよいわのい)>
 本丸、天守の東側にある大型の井戸、現在も水をたたえている
 深さ約50mあり、海面下約7mになる
 城主であった朽木稙昌の父親 朽木稙綱の神号「豊磐稙綱命」にちなんだもの

 この井戸には抜け穴があり、二ノ丸の北側の対面所裏にあった横穴に通じているといわれている


 <城下町>
 北方に、鍛冶町、紺屋町、鋳物師町、呉服町、京町などの町家
 川沿いに寺町
 南方には、侍屋敷
 東北には、斜めに由良川が流れ、西、南に外堀が巡らされ、惣構え(城の外郭)となっていた


 <朝暉神社>
 本丸に移築されていた
 現在の復元天守へ登るための通路は、本丸の朝暉神社への参道であった


 <遺構>
 二の丸の建物一部の瓦は、寺院や民家に使用された
 城門は、観瀧寺、正眼寺、法鷲寺、明覚寺の山門になったといわれる
 二ノ丸の登城路付近にあった銅門番所は、天守台に移築された

【現在の福知山城跡】

 <福知山城公園>
 福知山城公園として整備されている

 天守は、三重三階の大天守と、二重二階の小天守が復元され、福知山市郷土資料館の施設となっている
 外観は、忠実に再現されているが、構造は鉄筋コンクリート造となっている

 石垣は、天守台と本丸の石垣のみが残されている

 公園入口には、隅櫓風城郭建築様式の福知山市佐藤太清記念美術館がある

 多数の桜が城周辺に植林されている

【福知山城跡からの埋納遺物】

 1986年(皇紀2646)昭和61年
 天守再建に伴う送電線敷設工事時に、現在の天守台の南、本丸中央部で埋納遺物が出土した

 本丸御殿が建っていたところ

 検出層位から、江戸時代以前の福知山城の整地前に埋納されたとされる

 <丹波壺>
 口径16.6cm、高さ41.6cm
 茶褐色、一部、緑色の自然釉が薄くかかっている
 この壺の中に他の出土遺物が入っていた

 <銅鏡>
 直径9.43cm
 紐は、亀形で、縁は垂直に立ちあがっている
 一対の鳥と菊花をモチーフとした双雀菊花文鏡

 <竹筆 19本>
 径0.7から0.9cm、長さ15から23cm

 <小刀>
 現存部分の長さ19.3cm、刃部分の幅2.6cm

 <銅銭 936枚>
 銭種は約40種類

【福知山城跡周辺】

 <明智藪(蛇ヶ端御藪)>
 明智光秀により、由良川の流れを曲げて、度重なる氾濫防止と水運交易発展のために築かれた堤防


 <御霊神社
 明智光秀を合祀する神社
 「明智光秀家中軍法」など、明智光秀の直筆の書状や、絵馬「福知山城絵図」が所蔵されている


 <福知山市佐藤太清記念美術館(福知山市立美術館)>
 隅櫓風城郭建築様式の建物


 <松村家住宅(京都府指定有形文化財)>

【その他】

 <福知山音頭>
 江戸時代の盆踊りの曲
 「ドッコイセ〜ドッコイセ〜」という特徴的なフレーズは、
 福知山城の築城中に石垣を運ぶときの掛け声に由来するといわれている

【福知山城跡へのアクセス】

 JR京都丹後鉄道 福知山駅より徒歩約15分


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