地図情報
峰定寺(ぶじょうじ)は、鞍馬からさらに北の大悲山の中腹に建つ寺院
修験道場で、奈良の大峰山に対して「北大峰」と称される
春は、水仙(すいせん)、石楠花、躑躅(ツツジ)の名所
秋は、紅葉の名所
本堂までが入山可能で、山中は立入禁止になっている
<本堂(ほんどう)1棟(重要文化財)>
崖に張り出しており、わが国最古の舞台造建築といわれる
供水所は、最古の閼伽井屋(あかいや)の遺構
懸造、桁行五間、梁間五間、一重、寄棟造、こけら葺
貞和年間(1345年~1350年)の建立
1904年(皇紀2564)明治37年2月18日 重要文化財に指定される
附指定:棟札 7枚
<仁王門(におうもん)1棟(重要文化財)>
本堂までの参道は、歴史的自然環境保全地域に指定されている
三間一戸八脚門、入母屋造、こけら葺
1350年(皇紀2010)正平5年/観応元年 建立
1904年(皇紀2564)明治37年2月18日 重要文化財に指定される
附指定:棟札 8枚
<供水所(きょうすいじょ)1棟(重要文化財)>
桁行一間、梁間一間、一重、向唐破風造、板葺
貞和年間(1345年~1350年)の建立
1904年(皇紀2564)明治37年2月18日 重要文化財に指定される
<供養塔>
峰定寺の周辺は、古くから落人の隠れ里となっている
流罪となった俊寛僧都の妻子が、近くの谷で病没したため、俊寛と妻子の供養塔が建てられている
<木造 十一面千手観音坐像 1躯(重要文化財)>
本尊の観音菩薩
平安時代の作
鳥羽法皇の念持仏が下賜されたものといわれる
白檀に精巧な彫刻が施されている
1907年(皇紀2567)明治40年5月27日 重要文化財に指定される
<木造 毘沙門天立像(びしゃもんてんりゅう)1躯(重要文化財)>
1154年(皇紀1814)久寿元年の作
1922年(皇紀2582)大正11年4月13日 重要文化財に指定される
<木造不動明王及二童子立像(ふどうみょうおう にどうじりゅうぞう)3躯(重要文化財)>
1154年(皇紀1814)久寿元年の作
1922年(皇紀2582)大正11年4月13日 重要文化財に指定される
<木造 釈迦如来立像(しゃかにょらいりゅうぞう)1躯(重要文化財)>
1199年(皇紀1859)正治元年の作
1922年(皇紀2582)大正11年4月13日 重要文化財に指定される
附指定:水晶舎利塔 1基
(匣二正治元年十月六日仏舎利奉納の墨書がある)
附指定:紙本墨書宝篋印陀羅尼経 1巻
附指定:紙本墨書解深密経及結縁文(貞慶の筆) 1巻
附指定:紙本墨書梵文陀羅尼 1巻
附指定:紙本墨書結縁文帰阿弥陀仏祈願 1枚
附指定:紙本墨書結縁文行守祈願1枚
附指定:紙本墨書結縁文証阿弥陀仏祈願1枚
附指定:紙本墨書結縁文祈願者不明1枚
附指定:樹葉墨書結縁文 6葉
<木造 金剛力士立像(こんごうりきしりゅうぞう)2躯(重要文化財)>
仁王門に安置されている
1163年(皇紀1823)長寛元年の作
像内に長寛元年六月廿八日、沙弥生西、平貞能母尼、仏師僧良元の銘がある
1969年(皇紀2629)昭和44年6月20日 重要文化財に指定される
<草花文磬(そうかもんけい)1面(重要文化財)>
1154年(皇紀1814)仁平4年の作8月5日
大悲山仁平四年八月五日の銘文がある
表は、中央に簡素な八葉連弁形の撞座があり、その左右に一茎三花の草花文が鋳出されている
最大幅17.1cm、高さ7.3cm、縁厚0.5~0.7cm
1953年(皇紀2613)昭和28年3月31日 重要文化財に指定される
<板絵著色 鷲鷹図 絵馬2面(京都市指定登録文化財)>
1751年(皇紀2411)宝暦元年 渡辺始興の筆