京漆器(きょうしっき)は、蒔絵や螺鈿で加飾される茶道具や食器類・家具・調度品などがある経済産業大臣指定の伝統工芸品
真塗や蒔絵など様々な京都独特の技法がある
<茶道具>
棗(なつめ)、炉縁、茶棚、四方盆、香合、じきろ
<食器>
お椀、重箱、縁高、御膳、盆、菓子器
<祝儀調度品>
広蓋、硯蓋、進物盆、文庫、免状箱、硯箱、祝膳
<家具調度品>
箪笥、飾り棚、座卓飾、小箱、花器、パネル
京漆器(きょうしっき)は、奈良時代に生まれた蒔絵から発展し、茶の湯の文化とともに広まり栄え、
数多くの名工が作品を残してきている
英語では、漆器を総称して「ジャパン」と称される
京漆器は、最高の素材「木地(きじ)」が選ばれ、優雅なデザインと、強さ堅さ、肌ざわりのよさ、平面の美しさ、
かどの切立の美しさ、その繊細な仕上がりが特徴
木地作り、地固め、布着せ、錆付けを施し、中塗り、上塗りなど、塗りと研ぎが繰り返される
加飾は、蒔絵、螺鈿(らでん)、青貝(あおがい)に大別される
お膳や重箱の角などには、「くくり錆(さび)」という特別に手数をかけた工程や独自の装飾技法が用いられる
一個の器に半年もかける高級品がある