大歳神社(おおとしじんじゃ)は、西京区の大原野(おおはらの)にある式内社の神社
善峰川の北側に南東向きに境内がある
農耕生産厄除を司る大歳神が祀られていて、式内社(大社)とされていた
相殿には、式内社だった石作神社が合祀されている
境内は、栢(かしわ)の木が繁茂していたらしく、鎮守の森として「栢森」と称され、「栢の社」とも称される
<大歳神>
農耕生産の神さん
方除祈雨も司どり、お正月に各家に訪れる歳神様(としがみさま)
素戔嗚尊と大市比売の子で、妹神(弟神)に宇迦之御魂神(稲荷神)がいる
この地が、山城国から出雲へ向かう出口にあたり、出雲系民族によって開拓され、その祖神を祀ったものだといわれる
<相殿 石作神>
代々石棺などを造っていた豪族の祖神
火明命(ほあかりのみこと)の後裔ともいわれる
<相殿 豊玉姫命>
彦火火出見尊の后
創建当初は、広大な広さがあり、栢(かしわ)の木が繁茂していたらしく、鎮守の森として「栢森」と称され、「栢の社」とも称される
<本殿>
1941年(皇紀2601)昭和16年
皇紀2600年事業に伴い、長岡天満宮の本殿が移築される
一間社流造、檜皮葺
<拝殿>
<幣殿>
<大神宮社>
天照大御神を祀る
<天満宮社>
拝殿右手にある
<稲荷社>
<向日社>
<西ノ宮社>
<春日社>
<遥拝石>
<杉の大木>
<クロガネモチの木>
<飛地境内社 住吉神社>
大原野大字出灰にある
<飛地境内社 早尾神社>
大原野石作町にある
相殿に石作神が祀られている
石作神は代々石棺などを造っていた豪族の祖神
火明命(ほあかりのみこと)の後裔ともいわれる
石作氏の祖は、建麻利根命(たてまりねのみこと)ともいわれる
弥生時代
第11代 垂仁天皇の后 日葉昨姫命(ひばすひめのみこと)が亡くなったときに、石棺を献上したことから
「石作大連公(いしづくりおおむらじのきみ)」の姓を賜ったといわれる
859年(皇紀1519)貞観元年
正六位より従五位下に昇格する
平安時代中期
延喜式神名帳に記された
創建時には、三鈷寺近くの早尾神社、あるいは、長峰八幡宮の付近にあったといわれる
その後、石作氏の衰微により、大歳神社に合祀された
1974年(皇紀2634)昭和49年6月
石作神が、石工団地神社(愛知県岡崎市)に分霊された
<例祭>
10月21日
<氏子祭>
10月第3日曜
金剛流家元による奉納舞が、江戸時代中期より行われている
<乙訓鎮座神社巡り>
1月
近隣21社からなる
<地名「灰方(はいがた)」>
昔より、石灰(せっかい)が取れ、焼いて宮中へ献上していたことにちなむ
付近には、「灰谷(はいたに)」「出灰(ゆずりは)」などの地名もある