京都府立山城郷土資料館(やましろきょうどしりょうかん)は、
木津川市の中央部、木津川と国道163号沿いにある郷土資料館
南山城地方の歴史資料・考古資料・民俗資料等の保存および活用を図り、
府民の文化的向上に資するために展示が行われている
南山城地方は、木津川・宇治川流域の沖積地と、
その両側に長く伸びる丘陵地を背景に先史文化や古代氏族による優れた初期仏教文化など、
一時、王城の地として、また、平城・平安両都の中間地帯として、多くの優れた仏教文化や生活文化を残している
これら南山城地方の歴史の流れと文化の特色を常設展にて、総合的にわかりやすく展示されている
常設展や、年度毎に内容の異なる企画展・特別展が行われている
<常設展>
主に南山城地方からの、先史時代・古墳時代などの出土品、
平安時代からの歴史的資料
南山城のなりわいや生活文化などが展示されている
袈裟襷文銅鐸・恭仁宮大極殿軒先瓦・人面土器・牛頭天王像・阿弥陀如来立像、
白色尉面・黒色尉面・木津浜絵巻(複製)などが展示されている
<抹茶のお点前披露体験>
<茶摘み・製茶体験>
<初歩からの古文書手習い教室>
<柿渋染物体験>
などが行われている
<万葉集の歌碑が立てられている>
<巻6-1056>
「娘子らが 続麻懸くといふ 鹿背の山 時しゆければ 都となりぬ」
<巻6-1058>
「狛山に 鳴くほととぎす 泉川 渡りを遠み ここに通はず」
<京都府神雄寺跡出土品 一括(重要文化財)>
神雄寺(かみおでら)は、奈良時代から平安時代初期に
平城京の北、奈良山丘陵の北東端に築かれた山林寺院
その跡地から発見された出土品全911点が一括で、重要文化財に指定されている
須弥山や極楽浄土の風景を表現したといわれる山水を立体的に造形した組み合わせ式の彩釉山水陶器
多量に投棄された灯明皿
「悔過(けか)」「浄」などと記された墨書土器
正倉院宝物に類例のある陶製腰鼓
万葉集巻10所載の和歌(「あきはきのしたはもみち」)が載る木簡
天部像といわれる塑像片
奈良三彩の仏具など仏教儀礼・芸能に関わる資料
「神雄寺」「神雄」「神寺」などと記された多数の墨書土器
(史料に認められない本寺院跡の名称と、神仏混淆であることを示す)
小規模な山林寺院で行われた仏教儀礼・芸能を復元し、
都城周辺の仏教文化の具体像を顕著に示すものとして学術的価値が高いとされる
2023年(皇紀2683)令和5年6月27日 重要文化財指に指定
<恵解山古墳出土品 一括(京都府指定文化財)>
京都府立山城郷土資料館に寄託されている
刀剣類:直刀146点、鉄短刀1点、鉄剣11点、鉄短剣52点、槍57点以上
弓矢の鉄鏃472点
工具漁具類:鉄ヤス状製品5点、鉄蕨手刀子(わらびてとうす)10点
玉類:碧玉管玉1点
埴輪 一括