墨染寺(ぼくせんじ)(BokusenJi) 京都通メンバ
所在地:京都市伏見区墨染町   卍地図情報卍

日蓮宗の寺院

山号:深草山

本尊:十界大曼荼羅

中興の祖:第37世 学妙上人

通称:すみぞめ寺・墨染桜寺・桜寺

 墨染寺(ぼくせんじ)は、伏見区の墨染の地にある、琵琶湖疏水の西側、大和街道の南沿いにある寺院

 墨染桜の伝説がある墨染桜(すみぞめざくら)(3代目)があり、この付近の地名「墨染」の由来になっている

【墨染寺の歴史・経緯】

【墨染寺の伽藍】

 <本堂>
 「桜寺」「鬼子母神」の扁額が掛かっている

 <庫裏>
 屋根瓦には「桜」の文字が彫られている

 <日蓮立像>
 日蓮聖人の立像

 <墨染桜>
 白い濃淡がある花弁が小さく単弁で、茎・葉の部分が青く、墨染色のように見える
 墨染色:薄墨色、喪の色、濃い灰色

 貞観寺の旧地にあったもので、現在は3代目

 <染井吉野桜>
 <黄桜>
 <八重桜>

 <手洗鉢>
 本堂前にある
 「墨染井」と刻まれている
 江戸時代中期の1768年(皇紀2428)明和5年 、2代目 中村歌右衛門による寄進

【墨染寺の寺宝】

 <太閤秀吉画像>
 長谷川等伯の筆、豊臣秀吉の自賛がある
 細川藤孝が、「あはれてふ色香をさとる桜木の 花の面影墨染にして」と詠んだ

【その他】

 <墨染桜の伝説
 平安時代初期、891年(皇紀1551)寛平3年1月13日
 堀河の公卿 太政大臣 藤原基経が亡くなり、この地に葬られる
 上野岑雄(かみつけのみねお)は、死を悼み、桜に向かって哀傷歌を詠む
 詞書「堀河の太政大臣 身まかりける時に 深草の山にをさめてけるのちによみける」
 「深草の野辺の桜し心あらば今年ばかりは墨染に咲け」(古今和歌集
 それに感応して、薄墨色(墨染色)の花を咲かせたといわれる

 豊臣秀吉が、細川藤孝より聞いた「墨染桜の伝説」に感銘を受け、顕彰するために貞観寺を再興させたといわれる

 「墨染桜」「墨染」の地名の由来となった


 <墨染遊郭>
 門前には、東海道の旧道が通っており、
 江戸時代初期の元禄年間(1688年~1704年)には、この付近に遊郭があり賑わっていた

【墨染寺へのアクセス】

 京阪電車 京阪本線 徒歩約3分
 JR奈良線 JR藤森駅 徒歩約15分

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