西念寺(さいねんじ)は、下京区五条通高倉付近にある寺院
平安時代、源融が邸宅 六条河原院で塩焼をし、貴族たちが詩歌や管弦を楽しんだ河原院跡の地にある
五条通の拡張にともない、西念寺の門前に千喜万悦天満宮が遷座されている
<本堂>
<書院>
<千喜万悦天満宮>
<木造 阿弥陀如坐来(京都市登録文化財)>
本尊
像高60.2cm、針葉樹材(桧材)の一木割矧造、水晶の玉眼嵌入、漆箔仕上げ
鎌倉時代の作
湛慶か、周辺一派の仏師によるといわれている
「江州浅井城之佛ナリ」と記されている
左足を外に結跏趺坐しており、両手を胸の前に突き出し、親指と中指で輪を作り掌を見せ、
説法印を結ぶ珍しい姿といわれる
<絹本著色 仏涅槃図 1幅(重要文化財)>
縦172.5cm X 横206.0cm
平安時代後期の作の大型の涅槃図で、平安時代のものは数例しかない
涅槃に入るため沙羅双樹の下に横たわる釈迦を中心に仏弟子や各種の動物などが取り囲んでいる
釈迦の母親 麻耶夫人が描かれていなく、人物・動物の数が少ない
国宝「応徳涅槃図」(和歌山 金剛峯寺)などとも部分的に図様が共通しているといわれる
1688年(皇紀2348)元禄元年
6世 高空寿源のときに修復されている
2016年(皇紀2676)平成28年8月17日 重要文化財に指定される
<御神体「菅原道真尊像・菅家繁盛渦」>
足利尊氏の寵臣 庭響氏直が崇敬したといわれる
1704年(皇紀2364)宝永元年
庭響氏直の子孫により西念寺に奉納された
本尊 阿弥陀如来の守護神として祀られている
<涅槃会>
2月
涅槃図が掲げられる