京うちわ(Kyo Uchiwa) 京丸うちわ(Kyo MaruUchiwa) 京都通メンバ
京うちわは、中骨と柄が別々に作られ、絵師による挿柄が特徴のうちわ

別称:都うちわ

経済産業大臣指定の「伝統工芸品(1977年(皇紀2637)昭和52年指定)

工芸品分類:その他工芸品

主な製造地:京都市など

京もの指定工芸品(京うちわ)
京都市の伝統産業の一つ(京うちわと京丸うちわとは別の個別品目)
京丸うちわは、中骨と柄が一本の竹片で作られ、柄の部分に硫酸の焼きつけで文様がつけられているのが特徴のうちわ

京都の花街において芸舞妓さんたちが得意先に配る名入りのうちわ

京都市の伝統産業の一つ(京うちわとは別の品目)

「京丸うちわ」は小丸屋の商標登録商品

 (写真は京都伝統産業ミュージアムにて撮影)

 京うちわは、宮中でも用いられ、極めて優美な絵画が画かれてきた

 京うちわは、地紙の中に多くの細い竹骨をもつ「朝鮮うちわ」の流れを汲む
 うちわ面(地紙面)と把手(取っ手)が別に作られる方法で、「挿柄」の構造になっている

 京丸うちわは、中骨と柄が一本の竹片で作られており、京うちわとは構造が異なっている

 京うちわは、竹の産地であった伏見深草の名産品だった

【京うちわの歴史・経緯】


【京うちわの種類】

 <京うちわ(みやこうちわ)>
 細い竹ひごをならべて両面に紙を貼り柄を差し込んだうちわ

 上部の骨(細い竹ひご)の用いられる数により等級が変わる
 50本並べた5立て、主に下級品
 60本並べた6立て、主に中級品
 80本並べた8立て、主に上級品
 100本並べた10立て、主に飾りうちわ

 丸型、角型、長柄型、羽子板型、扇型、千鳥型、キャラクタの形をしたものなどがある

 <すかしうちわ>
 絵柄の部分にのみ紙を貼り、素通しの部分を残したもの
 肌にあたる風からではなく、目で見ることで涼しさを感じるもの


 日本のうちわには、中国月扇、朝鮮団扇、南方系葉扇の3系統がある

 <地方のうちわ>
 平柄うちわ
 太い竹を必要な長さに切り、6〜9分の幅に割り、先端を細かく裂いて作ったうちわ
 主に丸亀で作られる

 丸竹柄うちわ
 細い竹の両端を切り、先端を細かく割って作ったうちわ
 主に千葉で作られる


【京うちわの用途】

 <御所うちわ>
 柄に豪華な蒔絵を施したり、狩野派や土佐派の絵師が絵を描いたもの

 <軍扇(ぐんせん)>
 戦国武将が用いた

 <軍配(ぐんばい)>
 大相撲の行司が用いた

 <祭団扇>

 <柿渋団扇(かきしぶうちわ)>
 台所の火起こし

 <火消団扇>
 江戸時代に町火消しが用いた

 <羽団扇>
 天狗が持っているうちわ

 <透かしうちわ
 ハエや蚊、虫を追い払うために用いられた
 現在は、柄の隙間も文様となり竹骨の繊細さにより、目でも涼を楽しむ高級うちわとなっている
 90~120本の骨を細かく並べ、その上に繊細な切り絵細工を施した鑑賞用などもある


【京うちわの製造】

 京うちわは、うちわ骨と柄(え)が別々に作られる

 <うちわ骨加工>
 <うちわ紙加飾>
 <裏張加工>
 <仕上加工>
 <完成>

【京丸うちわの製造工程】

 京丸うちわは、持ち手の柄の部分と骨の部分が一体の竹で作られている

 <うちわ骨作り>
 <削り>
 <うちわ紙>
 <うちわ紙貼り>
 <撫ぜ>
 <爪入れ>
 <カマ切>
 <打ち切り>
 <ヘリ取り>
 <念付け(ねんつけ)>
 <仕上げ>


【京都検定 第3回3級】

【京都検定 第11回3級】

【京都検定 第24回3級】

【京都検定 第2回2級】

【京都検定 第14回2級】


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