京指物(きょうさしもの)(Kyo Sashimono)

分類:木工品

経済産業大臣指定の伝統工芸品の一つ
1976年(皇紀2636)昭和51年指定

京都市の伝統産業の一つ

用途:京箪笥(きょうたんす)・棚・机・椅子・下駄・酒器・茶道具・硯箱・照明用具など

 (写真は京都伝統産業ミュージアムにて撮影)

 指物(さしもの)は、金釘などの接合道具を使わずに、木板を組合せたり、ホゾに差し込んだりして作られた木工芸の一つ

 京指物(きょうさしもの)は、京箪笥(きょうたんす)・棚・机・椅子・下駄・酒器・茶道具・硯箱・照明用具などに使われる

 名前の由来は、「物指し」を用いて細工することから由来しているといわれる

【京指物の歴史・経緯】


【指物の種類】

 <京指物>
 優雅で精緻な細工が特徴で、朝廷や公家が主に用いていた
 調度指物(ちょうどさしもの)と茶道指物(さどうさしもの)の2つに大別される

 <江戸指物>
 主に、武家や町人・商人に用いられた
 淡泊な木目に渋味をもつ漆塗りが施され、素材の木目の美しさが活かされている

【京指物】

 優雅で気品のあるデザインと、挽く(ひく)・彫る・曲げる・組む(くむ)という精緻な技法に優れている
 良材の美しい木目を生かす木地仕上げが特色

 加飾には、蒔絵、漆絵、彩絵、箔、金銀泥、砂子などが用いられる

 桐などの原木は、長期の乾燥がされ、製材・粗削り・寸法決め・組立加工がされ、
椋の木(むくのき)や木賊(とくさ)での磨きなど行われる

 <調度指物(ちょうどさしもの)>
 京箪笥(きょうたんす)・棚・机など

 京箪笥(きょうたんす)などは、木目の自然の味わいが生かされる
 総桐箪笥は、親子孫の三代で使ってもガタつかない最高級の精緻な木工芸

 <茶道指物(さどうさしもの)>
 箱物・板物・挽き物・曲げ物など

【指物師】

 指物師は、室町時代以降に、建具師(たてぐし)、家大工(いえだいく)から専門家として独立した家具職人

 <千家十職(せんけじゅっしょく)
 千家の中興の祖といわれる宗家 千宗旦(せんのそうたん)が、自分好みの茶道具を作らせるために
塗り師・指物師などの職人を指導したことで生まれた、茶道に関わりの深い10の職業
 指物師 : 駒沢利斎


【京都検定 第8回3級】

【京都検定 第1回2級】

【京都検定 第3回2級】

【京都検定 第7回2級】

【京都検定 第17回2級】

【京都検定 第2回1級】

【京都検定 第13回1級】


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