蹴上浄水場(けあげじょうすいじょう)は、地下鉄 蹴上駅付近、
蹴上の交差点から山科に向かう三条通坂道の西側にある浄水場
京都市市内にある3つの浄水場(松ケ崎浄水場・新山科浄水場)のなかで最も古い
京都市三大事業の上水道整備事業の一環で建設される
日本最初の急速ろ過式浄水場
敷地内に、約4,900本の躑躅(ツツジ)と約1,200本の皐月(さつき)が植えられている名所
<取水池>
琵琶湖疏水第2疏水を通ってきた琵琶湖の原水を浄水場へ送るために取水する池
大きなゴミなどが回収される
<粉末活性炭接触池>
原水が、浄水場で処理される一番最初の池
原水のかび臭などの臭いを取り除くために粉末活性炭が入れられる
粉末活性炭と原水の接触時間を長くするため大きな池になっている
夏には、琵琶湖の藻類が炭酸ガスを消費して原水pHが上昇し薬品ちんでん池での処理が悪くなるため、
炭酸ガスを注入して中和される
池の数:2池
有効容量:6,750m3
池の深さ:11.6m
<急速かくはん池>
原水の中に含まれるゴミや微生物などを取り除いたり消毒するために薬品が注入される
原水と薬品をすばやくかき混ぜるために,かくはん機が用いられる
池の数:4池
かくはん方式:フラッシュミキサ式
池の深さ:5.69m
<フロック形成池>
薬品を混ぜた原水をフロキュレータでかき混ぜ、細かな濁りや細菌がくっつき塊「フロック」ができる
連続に3台のフロキュレータの速さを変えることによって大きなフロックを作る
池の数:4池
かくはん方式:フロキュレータ式
池の深さ:3.9m
<薬品ちんでん池>
大きくなったフロックをゆっくり池の底に沈める
沈んだフロックは池の底にある掻寄機でゆっくりかき寄せられて下水道へ送られる
池の数:4池
ちんでん方式:傾斜板横流式
有効容量:2,340m3
池の大きさ:幅19.8m × 長さ22.2m
池の深さ:5.6m
<中間塩素混和井>
沈でん池できれいになった水に次亜塩素酸ナトリウムを混ぜる
池の数:1池
有効容量:343m3
池の深さ:4.8m
<急速ろ過池>
沈でん池できれいになった水を、厚さ70cmの砂と厚さ20cmの砂利に通して、さらにきれいにする
砂と砂利の目詰まりを防ぐため、2日に1回、洗浄される
池の数:14池
池の面積:130m2
砂面上水深:1.82m
標準ろ過速度:135m/日
<後塩素混和井>
ろ過池できれいになった水が集められ最終的に次亜塩素酸ナトリウムを注入して殺菌し水道水として完成する
池の数:2池
有効容量:265m3
池の深さ:4.0m
<送水ポンプ室>
出来上がった水道水を送水ポンプで浄水場内の高所に設置した配水池に送る
最高区:4台
高区:4台
<配水池>
作られた水道水を3区域(最高区・高区・低区)に分けられる
塩素を均一化する役目もあり、品質管理される
各配水池から市内区域へ自然流下で送る
最高区配水池:10,000m3
高区配水池: 29,000m3
低区配水池: 20,000m3
第一高区配水池の建物
1899年(皇紀2559)明治32年
唯一の明治時代創業当時の煉瓦造の施設
<歌碑>
与謝野晶子の歌碑が立っている
「御目ざめの鐘は知恩院 聖護院いでて見たまへ紫の水」
<蹴上のつつじ>
浄水場は、丘陵にあり、山の傾斜面を中心にオオムラサキツツジ・リキュウツツジ・キリシマツツジなど、
約4,900本の躑躅(ツツジ)が植えられている名所
約1,200本の皐月(さつき)も植えられている
4月下旬に一般公開されるのが恒例となっている
<国近代化産業遺産>
2007年(皇紀2667)平成19年
経済産業省により、幕末から戦前にかけて日本の近代化に貢献した建造物等として、
琵琶湖疏水等の施設等が国近代化産業遺産として認定される
国近代化産業遺産:
「京都における産業の近代化の歩みを物語る琵琶湖疏水などの近代化産業遺産群」
認定された産業遺産:
琵琶湖疏水関連遺産
理化学機器製造関連遺産
西陣織関連遺産
琵琶湖疏水関連遺産の内訳
琵琶湖疏水
琵琶湖疏水記念館所蔵物・所蔵資料
南禅寺境内水路閣
インクライン
蹴上浄水場
蹴上発電所
<京都市の浄水場>
3か所が稼働している
蹴上浄水場: 1912年(皇紀2572)明治45年
松ケ崎浄水場:1927年(皇紀2587)昭和2年
新山科浄水場:1970年(皇紀2630)昭和45年
その他3か所にもあった
山科浄水場 :1936年(皇紀2596)昭和11年から1975年(皇紀2635)昭和50年
伏見浄水場 :1945年(皇紀2605)昭和20年から1977年(皇紀2637)昭和52年
山ノ内浄水場:1966年(皇紀2626)昭和41年から2013年(皇紀2673)平成25年