地図情報
御霊神社(ごりょうじんじゃ)は、木津川市、JR加茂駅の東方、兎並寺山(うなみてらやま)の山麓にある神社
同じ兎並寺山にあった燈明寺の鎮守社だった
兎波村(うなみむら)の加茂の町を見下ろす高台になっている
<石鳥居>
<石階段>
<本殿(ほんでん)1棟(重要文化財)>
三間社流造、檜皮葺
室町時代前期の建立
春日大社別宮 氷室神社(南北朝時代の建立)を移築したものといわれる
板障子の裏面には力士が描かれている
1921年(皇紀2581)大正10年4月30日 重要文化財に指定される
1997年(皇紀2657)平成9年 屋根の葺替えと丹塗の塗直しなど修理が行われた
附指定:棟札 2枚
<収蔵庫>
燈明寺の本堂跡に建立される
燈明寺の本尊など5軀の仏像(いづれも京都府指定有形文化財)が安置されている
<旧燈明寺 庫裏>
1672年(皇紀2332)寛文12年の建立
<旧燈明寺 鐘楼>
1688年(皇紀2348)元禄元年
梵鐘が鋳造されている
<旧燈明寺 石塔>
鎌倉時代の作
<旧燈明寺 石燈籠>
かつての石燈籠の模作
1727年(皇紀2387)享保12年
鎌倉時代に建立された石燈籠が、本堂の修復費用を賄うため三井家へと売却される
後に、三井家から真如堂に寄贈され現存している
<燈明寺 三重塔跡>
本殿右手の坂道を登ったところ
<板障子力士像>
本殿の両脇の板障子に力士が描かれている
左側「納曽利の舞(なそりのまい)」、右側「蘭陵王の舞(らんりょうおうのまい)」
御霊会では、怨霊を慰霊するため相撲などが神事として催され、その後、勝負舞が舞われる
左の力士が勝てば「納曽利の舞」、右の力士が勝てば「蘭陵王の舞」が舞われ
収蔵庫に安置されている燈明寺の仏像
<木造 千手観音立像(京都府指定有形文化財)>
燈明寺の本尊だったもので、現在は失われた如意輪観音とを合わせて六観音とされた
等身大172cm、一木造、漆箔仕上
鎌倉時代後半の作
<木造 十一面観音立像(京都府指定有形文化財)>
等身大182cm、寄木造、素地仕上
1308年(皇紀1968)徳治3年頃の作
<木造 不空羂索観音立像(京都府指定有形文化財)>
等身大180cm、寄木造、素地仕上
1308年(皇紀1968)徳治3年1月10日
興福寺四恩院(しおんいん)において、一日で造立供養された一日造立仏
<木造 聖観音立像(京都府指定有形文化財)>
像高109cm三尺像、寄木造、素地仕上
鎌倉時代後半の作
<木造 馬頭観音立像(京都府指定有形文化財)>
像高111cm三尺像、寄木造、素地仕上
鎌倉時代後半の作