松尾神社(まつおじんじゃ)は、木津川市の中央西部、椿井地区の集落の東方の丘陵にある神社
奈良街道から東方に、JR奈良線を超えて、細い山道に南面して鳥居が立っている
竹やぶや木々の中の細い山道に南面して鳥居が立っている
<鳥居>
朱塗りの両部鳥居、石製稚児柱
<手水舎>
<神門(京都府指定文化財)>
鳥居をくぐって参道をまっすぐ正面に立っている
四脚門、平入切妻造、本瓦葺
江戸時代初期の建立
<拝殿(京都府指定文化財)>
桁行五間、奥行三間、平入切妻造、本瓦葺
1610年(皇紀2270)慶長15年
棟木の墨書銘により、再建されたことが記されている
<拝所>
妻入切妻造、桟瓦葺、前面が鳥居状になっている
<本殿(ほんでん)1棟(重要文化財)>
「上の宮」と称される
一間社春日造、檜皮葺
1568年(皇紀2228)永禄11年に建立された建物
1808年(皇紀2468)文化5年
春日大社(奈良市春日野町)の若宮神社本殿を譲り受けて移築された
1913年(皇紀2573)大正2年4月14日 重要文化財に指定される
附指定:拝所 1棟
附指定:棟札 2枚
<御霊神社(京都府指定文化財)>
本殿の右側(東側)にあり「下の宮」と称される
祭神:素戔嗚尊・天穂日命
1823年(皇紀2483)文政6年
春日大社の三ノ宮が、旧地の御霊神社(下の宮)に移築される
1880年(皇紀2540)明治13年
現在の地に遷座された
<市杵島姫神社>
本殿の左側(西側)にある
祭神:市寸島比売命
春日見世棚造、銅板葺
<白山比咩神社>
市杵島姫神社の左方(西側)にある
祭神:白山比咩神
妻入切妻造の覆屋の中に、春日見世棚造、銅板葺の社殿が納められている
六社が、拝殿の右側(東側)に西向きに並んでいる
左側(北側)から
<住吉神社>
祭神:底筒・中筒・表筒
春日見世棚造、鉄板葺
<鍵取神社>
春日見世棚造、鉄板葺
<皇大神社>
祭神:天照大御神
神明造、銅板葺
<春日神社>
祭神:武甕槌之神
春日見世棚造、鉄板葺
<高龗神社>
祭神:高龗神
春日見世棚造、鉄板葺
<恵比須神社>
最も右端(南端)にある
祭神:事代主神(蛭子神)
春日見世棚造、鉄板葺
<石碑「伝興寺」>
境内の西側にある
松尾神社の神宮寺だった跡地
<木造 牛頭天王半跏像>
平安時代の作
<木造 女神坐像>
平安時代の作
<絵馬>
江戸時代のもの
<椿井大塚山古墳>
松尾神社から北西350mほどのところにある
古墳時代初期の3世紀末頃に築造されたと推定される
墳丘長175m、大型前方後円墳、山城地域で最大級の古墳
埋葬されていた竪穴式石室からは、三角縁神獣鏡32面が出土している
墳頂からは、木津川・京都盆地南端を一望することができる
JR奈良線が後円部に通っており、墳丘が分断されてしまっている