大田神社(おおたじんじゃ)は、上賀茂神社の摂社
境内の東側にある大田の沢には、国の天然記念物の杜若の野生群落がある
<大田の沢>
参道東側の約2000m2の池
野生の艶やかな紫色の花の杜若が約2万5000株群生する(国の天然記念物)
見頃は、5月初旬〜中旬
1190年(皇紀1850)文治6年
平安時代の歌人 藤原俊成の五社百首歌に
「神山や 大田の沢のかきつばた ふかきたのみは 色にみゆらむ」と詠われている
<末社 百大夫社>
祭神:船玉神
<末社 鎭守社>
祭神:大国主命・少彦名神の2柱1座
<末社 白須社>
祭神:猿田彦大神
<「蛇の枕」「雨乞い石」>
鳥居前に架かる石橋の右側下の川の水面から浮いている石
蛇が枕にしていたとされる
この石のたもとで、雨乞が行われ、農具(鉄器)などで、この石を叩くと、枕を叩かれた蛇が怒って雨を降らせるといわれる
<御内儀祈願祭(ごないぎきがんさい)>
1月10日
1・5・9の月に国家・皇室の繁栄、天皇・皇后両陛下の御身体の御安泰を祈念される
<幸在祭(さんやれさい)>
2月24日
江戸時代初期から上賀茂地域の農家に伝わる祭
各家の長男が数え年で15歳になると「さんやれ講」と称される子どもの組織を卒業して大人の仲間入りすることを祝う行事
「あがり」と称される数えの15歳を迎える男子が、「ダイショウギ」と呼ばれる緑の葉のついた枝を持ち、
鐘や太鼓で「おーめーでとーごーざーるー」という独特の節回しのはやしを演奏しながら、
氏神の大田神社を参拝し、上賀茂神社でお祓いを受ける
<春祭>
4月10日
巫女神楽(チャンポン神楽)(京都市登録無形民俗文化財)の奉納や、生け花などが展示される
<上賀茂やすらい祭(かみがもやすらいまつり)>
5月15日
やすらい堂(上賀茂岡本町)→大田神社→上賀茂神社→藤ノ木社などを巡行してやすらい堂に戻る
「インやすらい花や…」と歌い、赤熊をつけた鬼が踊る
京都市無形民俗文化財
<秋祭(おおたじんじゃあきまつり)>
11月10日
菊花展などが開催される
夕刻からは火焚祭が行われる