杜若(かきつばた)は、アヤメ科アヤメ属の水湿地に群生する多年草の植物
花期:5月中旬〜下旬
花色:紫・青紫・白
生育:湿地に群生している
内花被片(内側の花びら)が、細く先がとがって直立している
外花被片(前面に垂れ下がった花びら)の中央部に白か淡黄色の斑紋がある
葉の中央に隆起腺がない
<慣用句「いずれがアヤメかカキツバタ」>
どれも素晴らしく優劣が付け難いという意味
<アヤメ>
花:紫か白色、網目模様、外側の花びらに黄色い模様がある
葉:主脈は不明瞭
場所:かわいた所
開花時期:5月上旬〜中旬
<花菖蒲>
花:紅紫・紫・絞・覆輪など多種、網目なし、外花被片に黄色い斑紋がある
葉:太い主脈がある
場所:湿った所
開花時期:6月上旬〜下旬
<菖蒲(しょうぶ)>
菖蒲湯(しょうぶゆ)に使われる
サトイモ科
葉が花菖蒲に似ている
「から衣 着つつなれにし つましあれば はるばる来ぬる 旅をしぞ思ふ」
在原業平(伊勢物語第六段)
杜若の名所の三河国八橋(愛知県知立市八橋)で詠んだ歌
「か」「き」「つ」「は」「た」の5文字が、それぞれの句の先頭にある
「かきつばた 衣(きぬ)に摺りつけ 大夫(ますらを)の着襲(きそ)ひ猟(かり)する 月は来にけり」
大伴家持(万葉集)
「神山(こうやま)や 大田の沢の かきつばた ふかきたのみは 色に見ゆらむ」
藤原俊成
<梅宮大社>
<大田神社> 大田ノ沢のカキツバタ群集(天然記念物)
<渉成園>
<勧修寺> 氷室池にカキツバタと睡蓮が咲き競う
<金閣寺>
<詩仙堂>
<実光院>
<城陽市 花の小径> 約5,000本と、約800本の花菖蒲が咲き誇る
<春光院>
<等持院>
<東福寺> 普門院庭園の池、短冊石橋が見所
<長岡天満宮> 八条が池のカキツバタ園
<平安神宮> 蒼竜池の岸辺にカキツバタ、水面には睡蓮が咲き競う
<深泥池>
<龍安寺>
<誕生花>
5月13日、7月3日
<花言葉>
幸運、雄弁
<名前の由来>
かつて、杜若の花の汁で布を染めたので「書き付け花」と称されたといわれる