福禄寿(ふくろくじゅ)(Fukurokujyu)


名前:福禄寿(ふくろくじゅ)

七福神の一つ

出身:中国の道教の神仙・南極老人星(カノープス)の化身

容姿:身長は低く、長い頭に、長い白髭がある

ご利益:福(子孫繁栄)・禄(財産)・寿(健康長寿)

 福禄寿(ふくろくじゅ)は、七福神の一つ

 古代中国の道教の教えに基づく人生の三大目的とする福(子孫繁栄)・禄(財産)・寿(健康長寿)の三徳をもつ福の神とされる

 寿老人と同じく、南極老人星(カノープス)の化身とされる

【福禄寿の経緯】


【福禄寿】

 古代中国の道教の教えに基づく、人生の三大目的とする福(子孫繁栄)・禄(財産)・寿(健康長寿)の三徳をもつ福の神とされる

 寿老人と同じような姿をしている

 身長は低く、長い頭に、長い白髭がある

 経巻を結んだ杖を持ち、腰には瓢箪をぶら下げている

 長寿の象徴とされている鶴を連れている
 (寿老人は、玄鹿を連れている)

 <南極老人星の化身>
 寿老人と同様に、中国の道教において、南半球から見える南十字星の一つの南極老人星(カノープス)(寿星)を神格化したもの
 生を司る南極老人の化身とされている
 日本では、北極星や北斗七星を神格化した妙見菩薩に対する信仰がある

 <道士>
 中国 宋の時代に、都にいた、背が低くて頭の長い白髭をのばした老人道士とされる
 年齢は数千歳といわれる
 老人は、占いをして、稼いだお金でお酒を飲み「我こそは寿を与える聖人なり」と訴えていたといわれる
 皇帝が、この老人を召喚して「何歳か?」と尋ねると、「黄河が澄むのをたびたび見たことがある」と答えた
 黄河は、常に濁っていて千年に一度だけ澄むといわれていたため、「相当な長寿だ」と皇帝が思った瞬間、
老人はどこかへ消えてしまったといわれる

 <泰山府君(たいざんぶくん)>
 冥界を支配する十王の一人
 他に、秦広王(しんこうおう)・初江王(しょこうおう)・宋帝王(そうだいおう)・五官王・閻魔王・
変成王(へんじょうおう)・泰山王(たいざんおう)・平等王・都市王・五道転輪王がいる
 泰山とは、中国五山の一つで、その神が寿命を司るとされる

 日本でも、平安時代から室町時代にかけて、陰陽師や密教家で福録息災延命を祈る泰山府君祭が行われていた

 <三星信仰>
 中国 明代以降に、民間で広く信仰されており、春節には福・禄・寿を描いた「三星図」を飾る風習がある
 福禄寿は、福星・禄星・寿星の三星をそれぞれ神格化した、三体一組の神とされる

 福星は、木星(歳星)とされ、裕福な官服を着た黒髪の姿で三者の中心に描かれる
 禄星は、緑色の服装で、豊かさを表す金銭や嬰児を抱いた姿で描かれる
 寿星は、南極老人星とされ、禿げた長大な頭に白ひげをたくわえた老人とされる

 さらに中国では、鶴・鹿・桃を伴うことによって、福・禄・寿を象徴する三体一組の神像や、
コウモリ・鶴・松によって福・禄・寿を表した絵などが描かれていた

【福禄寿がいる主な神社・寺院】

 <赤山禅院> 都七福神めぐり

 <護浄院> 京の七福神巡り

 <即成院> 泉山七福神巡り

 <松厳寺> 天龍寺七福神

 <清水寺

【その他】

 <ご利益>
 人生の三大目的とされる子孫繁栄・富貴繁栄・健康長寿

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