清水寺(きよみずでら)(KiyomizuDera) 京都通メンバ
所在地:京都市東山区清水一丁目   卍地図情報卍

北法相宗(きたほつそうしゅう)総本山 (過去は、法相宗)

山号:音羽山(おとわさん)

本尊:十一面千手千眼観世音菩薩

創建:坂上田村麻呂

開山:延鎮上人(えんちんしょうにん)

中興の祖:願阿上人

世界遺産(古都京都の文化財)の一つ  右矢印次の世界遺産へ右矢印

西国三十三所観音霊場 第16番札所

洛陽三十三所観音巡礼 第十四番札所へ
 第十番札所(善光寺堂)(如意輪観音菩薩)
 第十一番札所(奥の院)(三面千手千眼観音菩薩
 第十二番札所(本堂)(十一面千手千眼観音菩薩
 第十三番札所(朝倉堂)(十一面千手千眼観音菩薩
 第十四番札所(泰産寺)(十一面千手千眼観音菩薩

洛陽六阿弥陀めぐりの一つ(3番)
法然上人二十五霊場第13番(阿弥陀堂)

 清水寺(きよみずでら)は、東山の音羽山の崖っぷちに立つ「清水の舞台」で著名な寺院

 境内には、約1000本の桜が咲き誇る桜の名所

清水寺の写真集

【清水寺の歴史・経緯】




【清水寺の伽藍】

 東大路通から清水寺までの約1kmの坂道は、「清水坂」と称され、道の両側には観光客向けのみやげ物店などが軒を連ねている

 境内は、標高242mの音羽山中腹に石垣を築いて整地されており、多くの建物が軒を接するように建ち並んでいる

 入口の仁王門(重要文化財)から、西門(重要文化財)、三重塔(重要文化財)、鐘楼(重要文化財)、経堂(重要文化財)、
田村堂(開山堂)(重要文化財)、朝倉堂(重要文化財)などを経て本堂(重要文化財)に至る

 <本堂(国宝
 <音羽の滝>
 <三重塔(重要文化財)>
 <仁王門(重要文化財)>
 <馬駐(うまとどめ)(重要文化財)>
 <馬駐(うまとどめ)(重要文化財)>
 <梵鐘(ぼんしょう)(重要文化財)>
 <西門(さいもん)(重要文化財)>
 <経堂(きょうどう)(重要文化財)>
 <田村堂(開山堂)(重要文化財)>
 <轟門(とどろきもん)(重要文化財)>
 <奥の院(重要文化財)>
 <濡れ手観音(ぬれてかんのん)>
 <朝倉堂(重要文化財)>
 <仏足石(ぶっそくせき)>
 <釈迦堂(しゃかどう)(重要文化財)>
 <阿弥陀堂(あみだどう)(重要文化財)>
 <百体地蔵堂(ひゃくたいじぞうどう)>
 <西向き地蔵堂>
 <中興堂(ちゅうこうどう)>
 <北総門(きたそうもん)(重要文化財)>
 <弁天堂>
 <月照・信海兄弟上人の歌碑>
 <西郷隆盛の詩碑>
 <アテルイ・モレの碑>
 <大講堂>
 <宝蔵殿>
 <新高雄>


【清水寺の塔頭

 <成就院
 <泰産寺
 <宝性院
 <慈心院
 <善光寺堂
 <地主神社(重要文化財)>
 <春日社(かすがしゃ)(重要文化財)>
 <延命院>
 <来迎院(境外塔頭)>


【清水寺の寺宝】

 <十一面四十二臂千手千眼観世音菩薩
 <木造 十一面観音立像(重要文化財)>
 <木造 三面千手千眼観音菩薩坐像(重要文化財)>
 <木造 伝観音菩薩立像(重要文化財)>
 <木造 勢至菩薩立像(重要文化財)>
 <木造 大日如来坐像(重要文化財)>
 <二十八部衆
 <出世大黒天像
 <板絵著色 朝比奈草摺曳図(絵馬)(重要文化財)>
 <絹本着色 釈迦涅槃図
 <渡海船額4面(重要文化財)>
 <鉄鰐口(重要文化財)>
 <梵鐘(重要文化財)>
 <算額>
 <清水寺参詣曼荼羅(京都府指定歴史資料)>
 <板絵金地著色 繋馬図(つなぎうまず)(重要文化財)>


【清水寺の祭礼・行事】

 <初洛陽六阿弥陀めぐり
 1月15日
 江戸時代初期
 一年の最初の六阿弥陀巡りで、「南無阿弥陀仏」を念ずれば極楽浄土するといわれる

 <洛陽六阿弥陀めぐり
 阿弥陀如来を安置する六か寺を巡拝する
 まず、真如堂で洛陽六阿弥陀巡拝の証をもらい蓮華の朱印を受け、永観堂・清水寺阿弥陀堂・安祥院安養寺の順で回り、
誓願寺で結願する

 毎月の功徳日に3年3ヶ月の間参拝をすれば、無病息災・家運隆盛・祈願成就など特別な功徳があるといわれる

 <涅槃会
 2月15日(釈迦入滅の日)
 経堂にて法要が行われ、釈迦の臨終の様子を描いた涅槃図が掲げられる

 <東山花灯路
 3月上旬
 東山山麓の、北は青蓮院から知恩院円山公園八坂神社を通って南は清水寺までの散策路約4.6kmに露地行灯が約2,400基設置される
 清水寺では、夜間特別拝観が行われ、仁王門、西門、三重塔などがライトアップされる

 <青龍会(せいりゅうえ)>
 3月15日〜17日、4月3日
 観音加持(かんのんかじ)として、清水の舞台において、
 法螺貝を吹き、「転法秀」を先頭に、「会奉行」「夜叉神」「四天王」「十六善神」の神々の大群会行の行道が練り歩く
 2000年(皇紀2660)平成12年の本尊御開帳の時に始まる

 <千日詣り>
 8月上旬
 観音菩薩の功徳が一年で最も大きくなる縁日
 一日参ると千日分の観音菩薩のご利益があるといわれる
 1993年(皇紀2653)平成5年に復興される

 <青龍会(せいりゅうえ)>
 9月中旬

 <漢字の日>
 毎年12月12日
 日本漢字能力検定協会主催で「今年の漢字」が選ばれ、清水寺で発表される

【御詠歌】

 <善光寺堂
 とおくみれば てんとひとしき じぞういん まいるこころは ちかくなるらん
 <奥の院>
 きてみれば つゆきよみずの おくのいん だいひのかげの さしもぐさかな
 <本堂
 まつかぜや おとわのたきの きよみずを むすぶこころは すずしかるらん
 <朝倉堂>
 あさくらや きのまるまるき しんじんは おがみてとおる かんのんのどう
 <子安塔>
 たいないに やどりしよりも たのみつる こやすのとうの ほとけなるらん

清水寺の七不思議

 清水寺には、霊験あらたかな聖地として厚く信仰されてきており、七不思議以外にも、多くの不思議が語り伝えられてきている

 <二体の阿形の狛犬>
 <仁王門のカンカン貫(ぬき)>
 <岸駒の虎
 <龍の鬼瓦>
 <平景清の足形石>
 <轟門(とどろきもん)(重要文化財)>
 <梟の手水鉢(ふくろうのちょうずばち)>
 <弁慶の指跡>
 <景清爪彫りの観音>
 <音羽の滝>
 <弁慶の鉄の下駄と錫杖>
 <六本脚の鐘楼>
 <首振り地蔵>
 <馬駐(うまとどめ)の金具>
 <地主神社の八方にらみの竜>

【その他】

 <産寧坂重要伝統的建造物群保存地区

 <古典文学>
 清水寺は、「源氏物語」「枕草子」「更級日記」「梁塵秘抄」などの古典文学に多く記載されている
 「枕草子」では、「さはがしきもの」の例として清水寺の縁日の日を挙げており、平安時代、既に多くの参詣者を集めていた様子がわかる
 近世には、浄瑠璃歌舞伎などにも清水寺が登場している

 <能の演目・謡曲>
 田村「花月(かげつ)」「熊野(ゆや)」「三井寺(みいでら)」「盛久(もりひさ)」などの舞台にもなっている

 <住職 大西良慶>
 清水寺は、京都では珍しい法相宗(南都六宗の1つ)寺院で、長らく興福寺の支配下にあった
 清水寺住職 大西良慶は、法相宋から独立し、清水寺を本山として北法相宗を設立した
 大西良慶は、日本最高齢者となり、日本初の五つ子の名付け親としても著名

 <清水の舞台>
 思い切って物事を決断することを「清水の舞台から飛び降りる」という俗諺がある
 江戸時代には、実際に飛び降りた人が数百人いるといわれる

 <ミシュラン観光ガイドブック
 フランスのタイヤメーカのミシュラン社が発行する観光ガイドブックにおいて、三つ星の評価がされている

【アクセス】

 市バス 清水道 あるいは 五条坂 徒歩20分

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