西陣くらしの美術館 冨田屋(とんだや)は、伝統的な西陣の暮らしを知る呉服問屋の京町家
店舗と奥の住居からなる京の町家建築様式で、
「表屋造」と称される明治時代の典型的な大きな呉服問屋
店舗を「西陣くらしの美術館」として公開されている
年中行事や、京都のしきたり・着付け・茶席の作法などを学ぶことができる
店舗(表屋)・離れ(奥座敷・応接広間・茶室の3棟)・6つの坪庭・3つの蔵・2つの井戸がある
大宮通に面して表屋が建ち、その西側に玄関を挟んで主屋・庭・蔵・離れが建つ、
西陣の商家特有の表屋造京町家
創建当時から、ほとんど改装をされていない
京都を彩る建物や庭園に認定されている
<店舗(表屋)(国の登録有形文化財)(京都市重要景観建造物)>
大宮通に面して、周囲より2階の階高が高い切妻平入、表屋造
1階には潜り戸付の大戸と、3間にわたる平格子状の糸屋格子がある
南側の通りに面した長大なベンガラ塗装の羽目板の高塀がある
入口から通り庭が台所までつながっている
表玄関には、2階がなく、お客様を見下ろさないよう考慮されている
表玄関は、東側から西側に向かって風が流れるように、風水も考慮されている
商売をしながら、住むための行事やしきたりをこなせるように作られている
座敷には、歳徳神が恵方に向けて祀られている
<離れ(国の登録有形文化財)>
能座敷・応接広間・茶室の3棟
主屋から10mほどの赤松の廊下でつながっており、船底天井になっている
切れ目のない木で造られており、水の上を屋形船に乗って、商売・生活の空間から文化の空間に行く感覚
ガラスは、手作りで、鉛が入っており揺らいで見える「ギヤマンのガラス」と称される
立礼席は、唯一の洋室、入口の扉や天井は網代でできている
能座敷は、能を舞うよう、畳一枚が薄い造りになっており、
床下には甕(かめ)があり音がよく共鳴しやすいようになっている
能舞台の後ろには、松が植えられている
1935年(皇紀2595)昭和10年の増築
茶室「楽寿(らくじゅ)」
武者小路千家官休庵12代家元 千宗守の監修により建立、命名もされる
「お客さまを風雨にさらすわけにはいかない」という当主の配慮により、室内に躙り口がある
天井は真行草になっており、正客を敬い高く、次客は控えて造られている
あすなろの木を用いられている
床には、大田垣蓮月による軸がかけられている
<表蔵(国の登録有形文化財)>
<中蔵(国の登録有形文化財)>
鉄骨は用いず土で造られている
壁が呼吸しているといわれ、状態をきれいに保管できるといわれる
着物や、季節の室礼の道具などが保管されている
<宝蔵(国の登録有形文化財)>
一番奥の蔵
神さんの蔵とされ、現在も当主しか入ることが許されていないという
蔵の中からも見えない2階に神さんが祀られており、毎朝礼拝されている
扉は漆塗り
<金の井戸>
神さんへの毎朝のお供えに現在も用いられている
滑車は、織部焼でできている
<銀の井戸>
入口の井戸
屋内であるが屋根がついている
打ち水や掃除など、日常の暮らしに現在も用いられている