<鴬張り廊下>
御影堂(みえいどう)(本堂)(国宝)から集会堂、大方丈、小方丈への廊下は、歩くと鶯の鳴き声のような音がする
全長約550m
静かに歩こうとするほど音が出るので、忍びの者への警報にもなり、「忍び返し」とも称される
鶯の鳴き声は、「法(ホー)聞けよ(ケキョ)」とも聞こえ、仏の誓いを表しているといわれる
<白木の棺>
三門の楼上に2つの白木の棺が安置されている
徳川将軍家より、三門造営の命をうけた大工の棟梁 五味金右衛門夫婦は、工事の予算が超過してしまい、
その責任をとって自刃したといわれ、夫妻の自作の木像が納められている
二人の姿は、仏教の教え「不借身(ふしゃくしん)」の心を表すといわれる
不借身とは、仏法のために命も惜しまないことをいう
世界最大の木造門の三門(国宝)の楼上には、釈迦如来が安置され、天井には、龍た天女、楽器などが描かれている
<忘れ傘>
御影堂の東南のひさしの梁の間に置かれている骨ばかりとなった傘
知恩院第32代 雄誉霊巌上人が、御影堂を建立するとき、このあたりに住んでいた白狐が、
自分の棲居がなくなるので新しい棲居を作って欲しいと依頼し、そのお礼に、白狐の化身 濡髪童子が、
この傘を置いて知恩院を守ることを約束したといわれる
名工 左甚五郎が、火災からの守護・魔除けを祈願して置いていったともいわれる
この忘れ傘は、仏教の「知恩・報恩」の教えを表してるといわれる
<抜け雀>
大方丈の菊の間の襖絵の万寿菊の上に数羽の雀が描かれていた
狩野信政の作
あまり上手に描かれたので雀が生命を受けて飛び去ったといわれている
雀が飛び去った跡が残っている
仏教の心をみがく教えを表してるといわれる
<三方正面真向(まむき)の猫>
大方丈の廊下にある杉戸に描かれた猫の絵
狩野信政の作
どこから見ても正面からにらんでいるように見える
親猫が子猫を愛む姿が描かれており、「親が子を思う心」、私たちをいつでもどこでも見守っている仏の慈悲を表してるといわれる
<大杓子>
大方丈入口の廊下の梁に置かれている
長さ2.5m、重さ約30kgの非常に珍しい大杓子
三好清海入道が、大坂夏の陣のときに大杓子をもって暴れまわったとか、
兵士の御飯を「すくい」振る舞ったといわれる
阿弥陀如来の大慈悲ですべての人が救いとられるという、一切衆生救済を表してるといわれる
<瓜生石>
知恩院の黒門の登口の路上にある巨石
幅は約1.5m、周囲に石柵がめぐらされている
この石から、瓜のつるが生えて一夜のうちに伸びて実をつけ、祇園社の牛頭天王が現われたといわれている
石を掘ると、二条城までつづく抜け道があるともいわれる