八坂神社(やさかじんじゃ)は、東山区の中心部、四条通の東端にある神社
四条通の西端には、松尾大社がある
かつて「祇園社(ぎおんしゃ)」など、いろいろな名前で称されてきたが、明治時代の廃仏毀釈令により「八坂神社」と称される
古くから疫病除けの神として広く信仰を集め、御霊会(現在の祇園祭)を行ったといわれる
現在も日本各地に約3千の分社がある
日本神話によると
祭神の素戔嗚尊は、八岐大蛇(やまたのおろち)(あらゆる災厄)を退治して、櫛稲田姫命を救い、
地上に幸いをもたらした神さんといわれる
祭神は、素戔嗚尊、櫛稲田姫命、八柱神子神(やはしらのみこがみ)
<素戔嗚尊>
天照大御神の弟神
天照大御神は、天津神(あまつかみ)の代表、素戔嗚尊は地祇(くにつかみ)の代表的存在として崇敬されている
素戔嗚尊は、母親の死に悲しみ、高天原で暴れさまざまな罪も犯し、天照大御神から高天原から追放されるが、
八岐大蛇(やまたのおろち)(あらゆる災厄)を退治し、
櫛稲田姫命を救って妻として、地上に幸いをもたらした偉大な英雄神
「古事記」では「須佐之男命」、「日本書紀」では「素戔嗚尊」と表記されている
インドの釈迦の生誕地にちなむ祇園精舎の守護神でもり、牛頭天王(ごずてんのう)ともされる
新羅に牛頭山という山があり、熱病に効果のある栴檀(せんだん)が採れることから、この山の名を冠した神と同一視される
「伊呂波字類抄」によると
牛頭天王は、天竺北方の九相国の吉祥園の城の王で、武塔天神ともいわれる
<本殿(国宝)>
<舞殿>
<西楼門(にしろうもん)(重要文化財)>
<南楼門>
<月下氷人石(げっかひょうじんせき)>
<忠盛燈籠>
<御神水>
<美容水>
<龍穴>
<日本最古の和歌の歌碑>
<北向蛭子社>
<大神宮>
<美御前社>
<大国主社>
<玉光稲荷社>
<日吉社>
<刃物神社>
<厳島社>
<太田社>
<大年社>
<五社>
<境外末社 冠者殿社(かんじゃでんしゃ)>
<木造狛犬(重要文化財)>
<太刀(重要文化財)>
銘に「豊後国行平作」とある
平安時代末期の豊後(現在の大分県)の刀工 行平(ゆきひら)の作
<太刀三口(重要文化財)>
銘に「祇園社御太刀」「承応三甲午年九月吉日」とある
江戸時代の刀工 出羽大掾国路(でわだいじょうくにみち)の作
<鉦鼓一口 附: 鉦鼓一口(重要文化財)>
銘に「長承三年」とある
1134年(皇紀1794)長承3年の作
<算額(重要文化財)>
1691年(皇紀2351)元禄4年
長谷川鄰完の奉納
絵馬堂で復元額が展示されている
<紙本着色 祇園社絵図 (重要文化財)>
<祇園執行日記9冊附 祇園社記等59冊(重要文化財)>
<八坂神社文書(2,205通)89巻(重要文化財)>
<をけら祭>
<元始祭>
<かるた始め式>
<蛭子船巡行>
<蛭子社祭(十日ゑびす大祭)>
<節分祭>
<端午祭>
<例祭>
<お茶壷道中>
<祇園祭>
<疫神社夏越祭>
<七夕祭> 8月7日
<観月祭> 中秋名月
<舞楽奉納> 11月3日
<鑚火式(さんかしき)> 12月28日
<をけら詣>
<四条御旅所(しじょうおたびしょ)>
<大政所御旅所(おおまんどころおたびしょ)>
<少将井御旅所旧跡>
<御手洗井>
<忠盛燈籠>
拝殿の東方にある石燈篭
雨の夜、燈籠に灯を入れようとしていた僧侶を怪物に見まちがい驚く白河法皇を、お伴していた平忠盛が沈着冷静に見定め
対処したという故事
<東山花灯路>
3月上旬
東山山麓の、北は青蓮院から知恩院、円山公園、八坂神社を通って南は清水寺までの散策路約4.6kmに露地行灯が
約2,400基設置される
八坂神社では、西桜門のライトアップや境内108の灯籠に灯が灯される
<東山参道>
ねねの道と智慧の道と神幸道の三つの道のことを称する
三つの道は、円山公園付近でつながりそれぞれ知恩院、八坂神社へと続く
<歴史的風土保存区域>
境内の全域が、清水歴史的風土特別保存地区に指定されている