宝慈院(ほうじいん)
(HoujiIn) 京都通メンバ
所在地:京都市上京区衣棚町通寺ノ内上ル下木下町     卍地図情報卍

臨済宗尼門跡寺院

山号:樹下山(じゅげざん)

本尊:阿弥陀如来

創始:弘安年間(1278年〜1288年)

開基:無外如大禅尼(むげにょだいぜんに)

開山:無外如大禅尼(むげにょだいぜんに)

別称:千代野御所(ちよのごしょ)

重要文化財:彫刻2躯

 宝慈院(ほうじいん)は、寺ノ内通の宝鏡寺相国寺の間に位置する寺院

 臨済宗尼門跡寺院の一つで「千代野御所(ちよのごしょ)」と称される

【宝慈院の歴史・経緯】

【宝慈院の伽藍】

 <本堂>
 1788年(皇紀2448)天明8年
 天明の大火の後に再建されたもの

【宝慈院の寺宝】

 <木造 阿弥陀如来坐像(あみだにょらいざぞう)1躯(重要文化財)>
 収蔵庫に安置されている本尊の阿弥陀如来
 寄木造、上品上生の定印を結ぶ、丈六(約284.6cm)の坐像
 平安時代末期の作で、景愛寺の旧仏といわれる
 1936年(皇紀2596)昭和11年5月6日 重要文化財に指定される

 <木造 無外如大坐像 1躯(重要文化財)>
 京都尼五山(あまござん)の第一景愛寺の開山 無外如大の頂相
 尼僧の頂相彫刻(ちんぞうちょうこく)として珍しいもの
 ほぼ等身大、檜材、寄木造、彩色、眼に玉眼を嵌入する
 収蔵庫に安置されている
 鎌倉時代の作
 1973年(皇紀2633)昭和48年6月6日 重要文化財に指定される

 <木造 仏光国師像>
 無外如大の師 仏光国師(無学祖元)の塑像
 室町時代の作
 収蔵庫に安置されている

【その他】

 <無外如大禅尼(むげにょだいぜんに)>
 鎌倉幕府の有力御家人重臣 安達泰盛の娘
 幼名は、千代野(ちよの)
 北条氏一族の金沢顕時に嫁ぐ
 その後、中国(南宋)より来日して臨済宗を広めた高僧 無学祖元に帰衣して出家し、日本最初の女性の禅僧となる
 1298年(皇紀1958)永仁6年に76歳で死去する

 <千代紙(ちよがみ)>
 宝慈院(千代野御所)で、尼僧らが描いた絵が由来といわれる

【宝慈院へのアクセス】

 地下鉄 今出川駅 徒歩約10分

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