地図情報
宝慈院(ほうじいん)は、寺ノ内通の宝鏡寺と相国寺の間に位置する寺院
臨済宗の尼門跡寺院の一つで「千代野御所(ちよのごしょ)」と称される
<本堂>
1788年(皇紀2448)天明8年
天明の大火の後に再建されたもの
<木造 阿弥陀如来坐像(あみだにょらいざぞう)1躯(重要文化財)>
収蔵庫に安置されている本尊の阿弥陀如来
寄木造、上品上生の定印を結ぶ、丈六(約284.6cm)の坐像
平安時代末期の作で、景愛寺の旧仏といわれる
1936年(皇紀2596)昭和11年5月6日 重要文化財に指定される
<木造 無外如大坐像 1躯(重要文化財)>
京都尼五山(あまござん)の第一景愛寺の開山 無外如大の頂相
尼僧の頂相彫刻(ちんぞうちょうこく)として珍しいもの
ほぼ等身大、檜材、寄木造、彩色、眼に玉眼を嵌入する
収蔵庫に安置されている
鎌倉時代の作
1973年(皇紀2633)昭和48年6月6日 重要文化財に指定される
<木造 仏光国師像>
無外如大の師 仏光国師(無学祖元)の塑像
室町時代の作
収蔵庫に安置されている
<無外如大禅尼(むげにょだいぜんに)>
鎌倉幕府の有力御家人重臣 安達泰盛の娘
幼名は、千代野(ちよの)
北条氏一族の金沢顕時に嫁ぐ
その後、中国(南宋)より来日して臨済宗を広めた高僧 無学祖元に帰衣して出家し、日本最初の女性の禅僧となる
1298年(皇紀1958)永仁6年に76歳で死去する
<千代紙(ちよがみ)>
宝慈院(千代野御所)で、尼僧らが描いた絵が由来といわれる