西林寺(さいりんじ)は、上京区玄蕃町(げんばちょう)、上御霊前通と衣棚通の交差する北東にある寺院
平安時代初期頃、慶俊僧都が木槿の草むらから感得した地蔵菩薩を祀り創建された
木槿地蔵(もくげじぞう)と称され、洛陽四十八願所地蔵めぐり第19番札所になっている
<本堂>
<地蔵堂>
現在の地蔵菩薩は、蓮華座に坐し、左足を下げた半跏像
右手に錫状、左手に宝珠を載せている
洛陽四十八願所地蔵めぐり第19番札所
<天狗の松>
愛宕山の天狗 愛宕太郎坊(あたごたろうぼう)が都見物にでてきたときに、羽根を休ませたといわれる松の木
台風によって折れて枯れてしまい、現在は切り株が残る
山院号「羽休山飛行院」の由来とされる「天狗の松」
<木槿(むくげ)>
15本ほどが植えられており、7月末~9月下旬の初夏から秋にかけて花を咲かせる
開山 慶俊僧都が、この地で朝露に乱れ咲く木槿の草むらから地蔵尊を感得したといわれる
<節分会>
2月3日
<採燈大護摩供(さいとうおおごまく)>
11月23日
本堂前で、修験道により行われる
参拝者に「幸せ善哉」が接待される
<内護摩供>
12月31日
<真言念誦行(しんごんねんじゅぎょう)(もくげ会)>
毎月23日(1月・11月を除く)
<木槿地蔵(もくげじぞう)>
創建当時の本尊
慶俊僧都(けいしゅんそうず)が、この地で朝露に乱れ咲く木槿の草むらから地蔵菩薩を感得し、
その姿を石に刻んで本尊としたもの
あるいは、修験道の始祖 役小角(えんのおづぬ)の作の勝軍地蔵を、
慶俊僧都が、木槿の草むらの中から見出したともいわれる
いづれにしても、火災により焼失している
<山院号「羽休山飛行院」の由来>
開山の慶俊僧都(けいしゅんそうず)は、愛宕神社を中興している
愛宕山の天狗 愛宕太郎坊(あたごたろうぼう)が都見物にでてきたときに、
境内にある松(天狗の松)で羽根を休ませたといわれることに由来する
<町名「玄蕃町(げんばちょう)」>
慶長年間(1596年~1615年)
この付近に徳川家家臣 松平玄蕃頭の屋敷があったことにちなむ