愛宕神社(あたごじんじゃ)(AtagoJinjya)

所在地:京都市右京区嵯峨愛宕町   鳥居地図情報鳥居

祭神:稚産日命(わくむすびのみこと)・埴山姫命(はにやまひめのみこと)・
   伊弉冉尊・天熊人命(あめのくまひとのみこと)・豊受姫命(とようけひめのみこと)
若宮:迦遇槌命(かぐつちのみこと)、雷神(いかづちのかみ)、破无神(はむしのかみ)

社格式内社、府社、別表神社

全国愛宕神社約900社の総本社

通称:愛宕さん

 愛宕神社(あたごじんじゃ)は、京都市の最高峰の霊山である愛宕山山上に立つ総本社

 古くから防火・鎮火の神さまとして崇敬される
 愛宕神社に、三歳までの子供が参拝すると、その子は一代、火難から逃れられるといわれる

 本地仏(ほんちぶつ)が、勝軍地蔵(しょうぐんじぞう)のために武家の崇敬を集めていた

 山岳修業霊場として、修験道七高山(しゅうけんどうしちこうざん)の一つ
 天狗信仰も生まれ、多くの修験者により、愛宕信仰が全国に広まる

 愛宕神社の一之鳥居前に形成された草葺(くさぶき)の農家風の建物、江戸時代の茶屋が軒をつらねる町並みは、
嵯峨鳥居本重要伝統的建造物群保存地区に指定されている

【愛宕神社の歴史・経緯】



【愛宕神社の境内】

 <愛宕山
 京都市 北西部にある標高924mの霊山
 山城国丹波国との国境に位置する
 京都から最初に朝日をうけることから「朝日峰(あさひがみね)」とも称される

 明治維新神仏分離令まで
 本殿・勝地院・教学院・大善院・威徳院・福寿院などがあった

 <黒門>

 <嵯峨鳥居本重要伝統的建造物群保存地区
 嵯峨釈迦堂(清凉寺)を経て愛宕神社へ向かう愛宕街道に沿った長さ約600m、面積約2.6haの地域
 上地区
 愛宕神社一之鳥居に近い地区
 草葺(くさぶき)の農家風の建物が軒をつらねる


【愛宕神社の文化財】

 <勝軍地蔵(しょうぐんじぞう)
 神仏分離令まで本地仏として本殿に祀られていた
 現在は、金蔵寺(西京区大原野)に移され、祀られている

 <天狗太郎坊>
 若宮社(白雲寺時代の奥の院)に祀られている


【愛宕神社の祭事】

 <鎮火祭>
 4月24日

 <千日詣り
 7月31日夕刻より8月1日早朝にかけて行われる通夜祭(つやさい)
 正式には、「千日通夜祭(せんにちつうやさい)」と称される
 参拝すると、千日分の火伏・防火のご利益が得られるといわれる
 麓の清滝から愛宕神社まで、表参道の約4kmの登山道に明かり灯される

 夕御饌祭(ゆうみけさい)
 7月31日午後9時
 山伏の柴燈護摩焚神事

 朝御饌祭(あさみけさい)
 8月1日午前2時
 人長の舞奉奏、鎮火神事

 <火臼祭>
 11月亥の日

【その他】

 <火迺要慎(ひのようじん)のお札>
 家庭や飲食店のおくどさん(釜戸)や台所に貼られる

 <愛宕百韻>
 1582年(皇紀2242)天正10年5月
 本能寺の変の数日前
 明智光秀が、愛宕山に参拝し、本能寺織田信長を攻めるかどうかを占ったといわれ、
 凶が3度の出て、4度目に吉を引いたといわれる
 翌日、愛宕五坊の一つ西坊威徳院で連歌会が行われた
 明智光秀が発句を詠み、脇句を威徳院 行祐法印、第三句を連歌師 里村紹巴が付けた
 100韻が詠まれ、書き留めた懐紙が神前に奉納されたといわれる

 明智光秀の発句の一つ
   「ときは今 あめが下しる 五月哉(さつきかな)」

 <稲荷詣に愛宕詣
 「稲荷詣に愛宕詣」というのは、
 「雲が京都の南(伏見稲荷大社)の方へ流れて行くと晴れ、京都の西(愛宕神社)の方へ流れて行くと雨になる」というたとえ

 <愛宕さまへは月参>
 東海道中膝栗毛二編上「浮世道中膝栗毛後編」に記されている京都人の信仰心を表す俗諺
 「伊勢へ七度熊野へ三度、愛宕さまへは月参」

【愛宕神社へのアクセス】

 京都バス 清滝 表参道約4kmを徒歩約2時間
 JR山陰本線(嵯峨野線) 保津峡 徒歩で水尾から表参道の途中に合流、徒歩約3時間

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