愛宕山(あたごさん)
(Atago-san) 京都通メンバ
愛宕山(あたごさん)は、京都市右京区の北西部、山城国丹波国の国境にある山

所在地:京都市右京区の北西部・亀岡市 
   名所地図情報名所

標高:924 m

京都盆地の取り巻く山の中で、東北の比叡山と同様に、西北にそびえよく目立っており、信仰対象の山とされる

山頂は京都市に所在するが、約1.5km西に市境があり、山体は亀岡市にまたがっている

山頂には、愛宕神社があり、火伏せの神さんとして信仰され、全国の愛宕神社の総本社となっている

亀岡盆地からも同様、北にそびえる山で、亀岡市側の登山口にも「元愛宕」と称される愛宕神社がある

明智光秀が、本能寺の変の直前に愛宕神社を参詣し、愛宕百韻を詠んだ

亀岡市から愛宕山への登山道は、明智光秀が通ったことから「明智越え」と称される

【愛宕山の歴史・経緯】

【愛宕山】

 山頂は、京都市右京区にあるが、約1.5km西に市境があり、山体は亀岡市にまたがっている

 標高924m
 三等三角点「愛宕」(標高890.06m)が、山頂の北方約400mの地点にある

 登山道は、いくつものルートがある

【表参道】

 清滝の猿渡橋からの登山道
 嵯峨鳥居本の一ノ鳥居から山頂まで約5.5km、二ノ鳥居をくぐって山頂まで約4.2km

 登山も下山も約2時間を要する

 清滝−五合目小屋まで約1時間
 五合目小屋−水尾岐れまで約30分
 水尾岐れ−黒門まで約30分

 古い丁石が、嵯峨鳥居本の一ノ鳥居を起点に、愛宕神社を50丁として、1丁ごとに板碑か地蔵が立てられている

 嵯峨消防分団により、二ノ鳥居付近を1/40として、愛宕神社社務所付近の41/40まで、100mごとに立てられている

 気温は、山頂付近は、地上よりも約10度、気温が下がる


 <嵯峨小学校清滝分教場跡>
 表参道13丁目、標高約190m付近
 1882年(皇紀2542)明治15年、嵯峨小学校分教場として創立される
 小学1年生と2年生が分教場で学んでいた
 1929年(皇紀2589)昭和4年、愛宕山鉄道の開通により廃止される


 <火燧権現跡(ひうちごんげんあと)>
 表参道17丁目、標高約200m付近
 「清滝社火燧権現」「下権現社」と称された社の跡
 山頂の愛宕神社と同様に、火の神火産霊命が祀られていた
 「扶桑京華志(1665年(皇紀2325)寛文5年刊)」によれば、
 「京洛に火事が起これば社が鳴動するところから名付けられた」とされる
 1879年(皇紀2539)明治12年
 愛宕神社銅鳥居上の神門横に燧神社として移され廃止された

 愛宕山を開山した山岳密教の開祖 役行者と、修行僧 雲遍上人が修行中に祈祷をしていると、
 大杉に天竺から来た大天狗の日羅(にちら)や、中国の天狗の首領 是界(ぜかい)とともに
愛宕山太郎坊など9億ほどの天狗が現れ、愛宕山が天狗で埋め尽くされたといわれる

 愛宕山太郎坊が姿を現した大杉が、愛宕山を守護する山神の神籬(ひもろぎ)として現存している


 < 一文字屋跡>
 表参道20丁目 標高約250m付近
 京都バス清滝バス停横の一文字屋食堂として移転した


 <なか屋跡>
 表参道25丁目 標高約380m付近
 米粉を練って蒸した名産菓子「しんこ」を売っていた
 現在は、三合目休息所の東屋が建っている


 <水口屋跡>
 表参道30丁目 標高約530m付近
 現在は、五合目休息所の東屋が建っており、空也滝方向へ降りる登山道との分岐点となっている


 <大杉大神>
 表参道 標高約540m付近


 <ハナ売場跡>
 表参道・水尾山稜参道 標高約720m付近
 火伏の神花である樒(しきみ)が売られていた
 「洛西嵯峨名所案内記(1852年(皇紀2512)嘉永5年刊)」によると、
 「古来、樒を此山の神符とし、火災を除く。水尾村の女、毎日此所に出て売る」と記されている


 <黒門(京口惣門)>
 表参道・水尾山稜参道 標高約850m付近
 かつてあった白雲寺の京都側の惣門
 1868年(皇紀2528)明治元年、神仏分離令により白雲寺は廃寺となる

【その他の愛宕山の登山道】

 <月輪寺経由>
 清滝−空也の滝まで約30分
 空也の滝月輪寺まで約1時間
 月輪寺愛宕神社・山頂まで約50分

 月輪寺は、天台宗の寺で法然上人25霊場第18番札所
 月輪寺経由の登山道 標高約560m付近にある


 <保津峡駅・水尾山稜参道>
 JR山陰本線(嵯峨野線)嵯峨野トロッコ列車の保津峡駅から水尾集落−水尾岐れまで約70分
 水尾岐れ−黒門まで約30分


 <高雄(神護寺)・首無し地蔵を経由する登山道>

 <樒原集落からの登山道>

 <亀岡市愛宕神社からの登山道>

【愛宕山の川】

 <清滝川
 愛宕山の東山麓の月輪寺の北あたりを水源として南流していく
 国の天然記念物のゲンジボタルの生息地

 <空也の滝
 清滝川へ流れ込む渓流で、約15mの落差で豊富な量の水が流れ落ちる京都市近郊では最大級の滝


 <七谷川
 愛宕山の西北山麓の右京区嵯峨樒原町(しきみがはらちょう)あたりを水源として西流していく


 <芦見谷川>
 愛宕山の東山麓の芦見谷あたりを水源として北流していく

【愛宕山のイベント】

 <千日詣り
 7月31日の夜から8月1日の未明にかけて
 このときに参拝すると、千日分お参りした利益があるとされる
 3歳になるまでに愛宕山にお参りすると、一生涯、火からの災難に遭わないとされ、子連れの参拝者も多い


 <花背の松上げ
 8月15日 午後9時(約40分ほど)
 洛北の山村である花背地区に伝わる愛宕信仰(あたごしんこう)による愛宕山への献火行事
 火除けと五穀豊穣が祈願される


 <愛宕詣
 愛宕山の山頂にある愛宕神社に参詣すること

【その他】

 <丹波太郎
 北西の丹波山地で発生して京都市に向かって南東方向に進んでくる愛宕山にかかる真っ黒な雲


 <愛宕山太郎坊(栄術太郎)
 日本8大天狗の筆頭といわれ、強力な神通力を持つ大天狗
 「天狗経」に説かれている四十八天狗の一人

 表参道17丁目の火燧権現跡にある大杉に、愛宕山太郎坊が出現したといわれ、
 愛宕山を守護する山神の神籬(ひもろぎ)として現存している

 <愛宕八天狗>
 太郎坊・火乱坊・天南坊・観喜坊・普賢坊・光井坊・東金坊・三密坊


 <京都市右京区嵯峨水尾
 愛宕山の南麓にある柚子の特産地
 柚子の栽培農家が、柚子風呂付きで鶏料理を提供している


 <落語「愛宕山」
 京の旦那や芸舞妓らが幇間(太鼓持ち)の一八らを連れて愛宕山にピクニックに出かける

【愛宕山へのアクセス】

 嵯峨鳥居本の一ノ鳥居から、登り約2時間30分、下山約2時間


【京都検定 第1回3級】

68.花背、雲ヶ畑、広河原などで行われる「松上げ」は、どこへの献火として行われる行事か?

【京都検定 第13回3級】

【京都検定 第16回3級】

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