伏見稲荷大社の稲荷山の埴土で土産品として作られ、全国各地に広まったといわれる
庶民的な素朴さがあり、時代の風俗や伝説を人形に表現されている
割れば子供の疳の虫を除く、欠片を田畑に埋めれば実りがよくなり虫がつかないといわれる
<狐人形>
伏見稲荷大社の稲荷神の眷属とされている
玉や巻物をくわえたり、尾に宝珠をつけたり、賽銭を俵に入れる姿、千両箱を持つもの、馬に乗っているものなどがある
神棚に左右一対として祀られたりする
<布袋尊さん>
中国の高僧、日本では七福神の一人
初午大祭が行われる初午(2月の最初の午の日)に入手して荒神棚(台所でまつられる神棚)に祀ると火事除けになるといわれる
初午の稲荷詣をして、毎年一体ずつ、前の年より大きい布袋尊を買って並べて開運福徳を招くといわれる
<節分の鍾馗さん>
<桃の節句の伏見雛>
<五月の節句の金時>
<饅頭喰い>
童子が両手に二つに割った饅頭を持っている姿をした立像
父母から「どちらが好きか」と問われたとき、饅頭を二つに割ってどちらが美味しいか尋ね返したという逸話に由来する
<七富士(有卦(うけ)の富士)>
「ふ」のつくものを七つ集めると縁起が良いとされる
「富士山」の前に、二見ヶ浦の「夫婦岩」に泊まる「舟」、そこに「分銅」「筆」「袋」「文箱」が描かれている
<A HREF="https://www.kyototuu.jp/Tradition/KadouHumanSaigyou.html" Title="西行" class="pink">西行さん>
鳥羽上皇の北面武士から出家した実在の僧
背中に風呂敷包みが付けられており盗難除けになるといわれる
神棚に祀ると、疝気(せんき)(下腹痛)にならないといわれる
<猫>
羽織を着た羽織猫
裃をつけた猫
小判に乗った猫など
<成田屋人形>
歌舞伎の成田屋 7代目 市川団十郎の「歌舞伎十八番」を依頼されて作られたものといわれる
<製法>
2つの型に粘土を押し込め型取りし、少し固まったら合わせて乾燥させ、窯で焼いたのち、胡粉や岩絵具で彩色される
一年のサイクルで行われている
春~夏
二面の型に粘土を詰め、型を合わせ一つの形を作り、型から離して人形にする(型起こし)
数日間、天日干し乾燥させた後、窯へ入れて、900度以上の温度で10時間ほど焼く
秋~冬
刷毛を用いて素焼人形全体に胡粉を塗る「地塗り」をする
膠(にかわ)を混ぜた絵具(顔料)で、膠が固くならないよう温めながら絵付けをする
深い位置や、薄い色から塗り始め、一筆ずつ丁寧に色を付けていく
<伏見人形窯元「丹嘉」>
寛延年間(1748年~1751年)の創業
最後の伏見人形窯元といわれる
原型・土型が2000種ほど残されている