布袋尊(ほていそん)は、七福神の一つで、唯一実在した人物
大きな袋を背負った太鼓腹の僧侶の姿をしている
背が低く、肥満体で、大きな太鼓腹、大きな福耳、半裸身で、福々しい笑顔をしている
肩には、食物や日常品の一切が入っているといわれる大きな袋を背負っている
定住せず諸国を放浪しており、施されれば魚や肉も食べたといわれ、その残りなども袋の中に入れて持ち歩いたといわれる
予知能力に優れており、天気予測や、人の占いも外れることがなかったといわれる
雪の中で横になっていても、布袋和尚の身体の上だけには雪が積もらなかったといわれる
広い度量や円満な人格、富貴繁栄を司るとされるようになり、袋は「堪忍袋」とも称されるようになる
残された偈文に「弥勒真弥勒、世人は皆な識らず」という句があったことから、弥勒菩薩の化身とされる
真言三宝宗では、三宝荒神の眷属とされている
<布袋尊と唐子図>
数人の唐子が布袋尊の大きなおなかに乗ったりして戯れている絵画
室町時代から江戸時代にかけて、数多く描かれている
安産の祈願やお守りにも用いられた
中国には、布袋尊と唐子との絵などはないといわれる
<萬福寺> 都七福神めぐり
<長楽寺> 京都七福神の一つ・布袋祭
<来迎院> 泉山七福神巡り
<東福寺> 開山堂の上層の伝衣閣に祀られている
<慈照院> 茶室頤神室(いしんしつ)に持仏堂があり、布袋尊が安置されている
<両足院> 掛軸「布袋図」紙本著色一幅
<妙心寺> 「達麿・豊干(ぶかん)・布袋図」(重要文化財)
<智積院> 布袋唐子嬉戯の図
<初午大祭>
伏見稲荷大社
2月初午の日
参道などで売られている布袋尊を買って帰り、おくどさんの荒神棚に並べられる