斎院(さいいん)は、平安時代から鎌倉時代にかけて
賀茂社(上賀茂神社・下鴨神社)に巫女として奉仕した賀茂斎王の御所
同様に、伊勢神宮に巫女として奉仕した伊勢斎王(いせさいおう)の御所を「斎宮(さいぐう)」と称する
斎王の交代において、未婚の内親王または女王から候補者が選ばれ、
亀卜(亀の甲を火であぶってできたヒビの形状で判断する占い)により選ばれる
賀茂斎王が卜定されると、
上賀茂神社・下鴨神社の両社に、参議以上の者が勅使として遣わされて奉告がされる
選ばれた内親王・女王の邸に勅使が訪れて、斎王卜定が告げられ、ただちに潔斎に入る
選ばれた斎王は、宮中に設けられた初斎院(しょさいいん)で2年間の潔斎の生活をして過ごし、
毎月、朔日(ついたち)には賀茂の大神を遥拝する
3年目の4月上旬に、賀茂斎院に移る
賀茂斎院では、仏事を行い、不浄を避ける清浄な生活を送りながら、
賀茂社(上賀茂神社・下鴨神社)や、斎院での祭祀に奉仕した
斎王の退下後は、ほとんどの斎王が、生涯を独身で終えた
<紫野斎院>
平安京北辺の紫野に賀茂斎院があったといわれる
櫟谷七野神社の境内に石碑が建てられている
別称:紫野院
<賀茂斎院歴代斎王神霊社>
下鴨神社の糺の森にある末社
歴代35人の斎王が祀られている
賀茂斎王制ができたとき、下鴨神社にも賀茂斎院御所が設けられたといわれ、その跡地に祀られている