鹿ヶ谷かぼちゃ(ししがたにかぼちゃ)は、南瓜(かぼちゃ)の一種
「おかぼ」とも称されて、左京区鹿ヶ谷が特産で、瓢箪(ひょうたん)に似た形をしている
一般のカボチャと比べて、栄養価が高いといわれている
ひょうたんに似たおもしろい形をしている
最初は、一般的な菊座形のものであったが、栽培するうちにひょうたん形となっていったといわれる
赤系晩生種のかぼちゃで、1つが2〜4kgほど
縦に半分に割ると、半分から下の部分に空洞があり、種が入っている
3月上旬に播種され、4月上旬から5月上旬に定植、7月上旬から8月中旬に収穫される
食用や、形の面白さから置物や茶席の装飾用、花材や画材として用いられることも多い
鹿ヶ谷かぼちゃは、一般の改良種のかぼちゃに比べて、栄養価が高く、ビタミンCを多く含んでいる
血中のコレステロールを下げる効果がある
リノール酸は、一般のものより約7倍も高く、特に、種子にも多く含まれている
鶏肉のたんぱく質を合わせ、肌の紫外線対策にも有効といわれる
肉質は、緻密 粘質で煮くずれせず、光沢に優れている
味は淡泊で、甘みも少なく水気が多い
煮物に多く使われ、形を活かして肉詰めやグラタンにも用いられる
1990年(皇紀2650)平成2年
京都府衛生公害研究所が京都府農業総合研究所としての栄養価の調査結果
鹿ヶ谷かぼちゃは、菊座かぼちゃより
リノレン酸が6.8倍、リンが2.6倍、ビタミンCが1.7倍、カリウムが1.4倍含まれる
<かぼちゃ供養>
毎年7月25日
安楽寺にて
鹿ヶ谷かぼちゃを食べると病気にならないというお告げがあったことに由来し、参拝者に鹿ヶ谷かぼちゃの煮物がふるまわれる
中風除けとされる