茶碗子の井戸(ちゃわんこのいど)は、
伏見 石峰寺の近くの住宅街の中にある
小さな地蔵堂の横にある井戸
伏見の名水の一つとされる
<茶碗子の井戸>
石組みの井筒
改修工事により、清水が湧いている
手動揚水ポンプがあり、井戸水をくみ上げられる
<地蔵堂>
4体のお地蔵さんが祀られている
内壁画として、広大な宇宙・恵みを与える太陽・水豊かな地球が描かれている
台石は、流水をイメージした波形になっている
扉のかごめ格子戸は、洗い場の野菜かごをイメージされている
2014年(皇紀2674)平成26年
改修工事により、建て替えられている
<藤原俊成の歌碑>
「夕されば 野辺の秋風 身にしみて うづら鳴くなり 深草の里」(藤原俊成 千載和歌集)
<大田南畝の狂歌の歌碑>
「ひとつとり ふたつとりては 焼いて食う うづらなくなる 深草の里」
<装飾京瓦>
周りの白い壁を飾る京瓦
四神相応の地である京を守る四神が、1枚1枚の京瓦に描かれている
深草山はかつて良質の瓦用土が採取されていた
<座石>
鞍馬石の座石が置かれている
町内会員による寄贈
<敷石>
井戸周辺の鉄平石の敷石の裏には、町内会の子供たちの署名がされている
都に住む茶人が、使用人にいつも宇治川の水をくませて茶の湯に用いていた
ある時、使用人が、途中でくんできた水をこぼしてしまい、近くで見つけた井戸の水を持ち帰った
茶人は、いつもの水ではないことに気付き使用人を問い詰め、「宇治川の水より美味しい」と褒め、
この水を気に入り、使用人も宇治川まで遠出する必要がなくなったといわれる