伏見の名水(ふしみのめいすい)伏見七井

 京都盆地の地下には、琵琶湖の2/3に相当する地下水があるといわれ、昔から名水の地で、多くの泉や井戸があった

 最近は、地下鉄などの開発で、水の出が悪くなっているといわれる


 伏見のお酒で有名な伏見はかつて「伏水」と称され、良質の地下水に恵まれているところ

 豊臣秀吉は、伏見城内に「金名水」「銀名水」と称される井戸を掘り、茶会に用いていたといわれる

【伏見七井(ふしみしちい)】

 <石井(いわい)>
 御香宮神社の境内(手水)
 「石井の御香水」とも称される
 環境庁が選定した名水百選の一つ

 平安時代初期
 862年(皇紀1522)貞観4年9月9日に湧き出した

 この湧水を飲むと、どんな病気をも癒すと伝えられ、清和天皇から「御香宮」の名称を賜わる

 昔、諸国を回る猿曳芸人が、病で瀕死の状態で、ここへたどり着いたとき、
連れていた猿が、この水を主人に飲ませると、すぐに元気になったといわれている

 江戸時代
 徳川御三家の祖となった徳川家康の九男 徳川義直(尾張徳川家の祖)・十男 徳川頼宣(紀州徳川家の祖)・
十一男 徳川頼房(水戸徳川家の祖)らも、この水を産湯に使ったといわれる

 1982年(皇紀2642)昭和57年
 一時期、水が出なくなっていたが、井戸を掘り下げることによって復元された

 硬度は軟水
 通年18度から20度ほどの一定の水温を保っている

 カリウム、カルシウムなどをバランスよく含み、甘みを感じる喉越しの良さが特徴とされる

 現在でも霊水として、病気平慰・茶道・書道用に持ち帰る人が多い

 旧石井村だったことから「石井(いわい)」とも称される


 <常盤井(ときわい)>
 伏見区桃山常盤町
 源義経の母親 常盤御前が、今若・乙若・牛若(源義経)を連れて大和に落ちのびる途中、この井戸で足を洗ったといわれる
 1957年(皇紀2617)昭和32年
 国道24号線の拡張工事で破却された
 井戸の井筒は、御香宮神社の弁天社前の石橋に転用された


 <白菊井(しらぎくい)>
 金札宮(伏見区鷹匠町)
 稲の豊作を願い白菊を愛でる翁(仙人)が、
「この地に日照りが続き、稲が枯れるような時、私が愛でた白菊の露の一雫より清水が湧き出す」と告げたといわれる
 その白菊の翁が姿を変えたと言われる「白菊石」が御香宮神社の境内に祀られている
 清酒神聖山本本家の仕込水
 1965年(皇紀2625)昭和40年頃まで、水が湧いていたといわれる
 現在は枯れている
 近年、この付近で数か所の井戸が掘られて「白菊水」と称されている


 <春日井(かすがい)>
 伏見区桃山町本多上野・泰長老(江戸町交差点)付近

 <苔清水(こけしみず)>
 伏見区桃山筑前台町(JR桃山駅踏切北側)付近

 <竹中清水(たけなかしみず)>
 伏見区竹中町付近

 <田中清水(たなかしみず)>
 伏見区清水町付近

【伏見の名水】



 <閼伽水(あかすい)>
 長建寺
 「閼伽水」とは、仏さんに供える水の事
 長建寺の本尊 弁財天や、密教十二天の一つ水天尊(水の神)にもお供えされている


 <勝水(かちみず)>
 乃木神社


 <菊水若水(きくすいわかみず)>
 城南宮
 江戸時代中期の随筆によると、
 こ水を飲むとあらゆる病が治るといわれ、毎日、参拝者が絶えず、霊元法皇の歯痛も治ったといわれる
 お百度を踏んで水を持ち帰って病人に授ける信仰があったといわれる
 東大寺のお水取りの水は、若狭・遠敷川から同じ水脈で、菊水若水の井戸を通り、二月堂の若狭井に達するといわれる


 <金運清水(きんうんしみず)>
 大黒寺の入口の左奥
 秘仏 出世大黒天に、毎月1日、お供えされ、金運良好・資産増加・厨房守護・子孫繁栄などのご利益がある水
 2001年(皇紀2661)平成13年
 新しく井戸が掘られている


 <さかみず>
 月桂冠大倉記念館
 地下50mから湧き出る


 <洗心井(せんしんい)>
 北向山不動院


 <清和の井>
 料亭 清和荘の玄関右


 <醍醐水(だいごすい)>
 醍醐寺(上醍醐)
 理源大師 聖宝が感得し、醍醐寺の名前の由来となったといわれる霊泉


 <茶碗子の井戸(ちゃわんこのいど)
 石峰寺の近くの小さな地蔵堂の横にある井戸


 <常盤井水(ときわいすい)>
 キンシ正宗構内
 地下約105mから常に変わらず不変の水量をたたえるという井戸水
 中硬水の水質として鉄分が少なく、カリウム・カルシウム・クロール等も適度に含まれており
低温でしっくり発酵しきめ細やかでまろやかな酒質には欠かせない水
 御香水と同じ水源
 清酒キンシ正宗の仕込水


 <伏水(ふしみず)>
 キザクラ・カッパカントリー
 井戸の深さは約60m
 ナトリウム・カルシュウム・マグネシウムなどミネラル分を適度に含み、
 清酒特有のまろやかな口あたりを生み出す、酒造りに必要な生命の水として大切に守られている


 <不二の水(ふじのみず)>
 藤森神社
 「二つとないおいしい水」といわれる
 勝運を授ける水として信仰されている


 <伏見トレビの水>
 御堂前町内
 1日に数cm〜10cmぐらいの速度で流れている地下水
 数十年前に、桃山の丘陵や京都北山に降った雨水が湧き出ているといわれる


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