神輿洗(みこしあらい)は、祇園祭において八坂神社で行われる祭事の一つ
17日の神幸祭と、24日の還幸祭の前後で、神輿(中御座)を鴨川の水で清められる
この御神水を振りかけられると、無病息災・厄祓になるといわれる
<神輿洗神用水清祓式>
10:00頃より
四条大橋で鴨川の水を汲み上げる儀式が行われる
鴨川の水を3回(御神水を6桶)くみ上げる
鴨川の東堤に作られた祭壇で、御神水をお祓いする「神用水清祓式」が行われる
御神水は、夜の神輿洗の御神水として用いる
予備の御神水が、仲源寺に置かれる
<お迎え提燈>
16:30頃より
お迎え提燈の行列が八坂神社を出発する
四条通を通って、河原町通−御池通−市役所−寺町通−御旅所−四条通から八坂神社へ戻ってくる
17:30頃
市役所前で、舞踊の奉納が行われる
<神輿洗式奉告祭>
18:00より
本殿で、神輿洗式の奉告祭が行われる
本殿前には、5mほどの大松明が置かれる
<神輿蔵出の儀>
18:00すぎ
最初に神輿洗の儀式に用いる素戔嗚尊を祀る中御座の神輿が楼門の外に出される
東御座、西御座の2基が出され、舞殿の中に入れられ、中央を空けて左右に置かれる
舞殿では、東御座、西御座の神輿の飾り付けが行われる
<大松明・参列者修祓>
18:45頃
神輿洗式奉告祭の後に、本殿前に置かれている大松明と、参列者が清められる
<大松明点火>
18:55頃
本殿前で、大松明に火を付けられる
火種は、おけら詣りのときのもの
<道清の儀>
19:00頃より
大松明により、八坂神社から四条大橋まで四条通を往復して、神輿が通る道が清められる
四条大橋の中央で、担ぎ手たちによって垂直に立てられた大松明が「まわせ・まわせ」の掛け声と共に、
火の粉を落としながら回される
四条通を石段下まで戻り、南楼をくぐり境内に戻ってくる
境内に到着した大松明の火が、4本の松明に移される
19:30頃
中御座の神輿が、四若神輿会の白い法被姿の約150人に担ぎ出され「ほいっとほいっと」と掛け声をあげながら南楼を出て、
四条大橋に向かう
神輿の前後には、2本づつの松明と提燈が帯同する
<清めの儀>
四条大橋北側の中央より東側で、神輿がゆっくり回転して、その後、置かれる
神輿前で神官が、鴨川からくんだ御神水を榊に含ませ、神輿やまわりにいる人々に振りまかれる
四条大橋から八坂神社に松明や神輿が戻る
神輿は、舞殿をまわり、本殿前で差し上げを行って、舞殿の中央に置かれる
<芸能奉納>
21:00頃より
能舞台で、鷺の舞・小町踊・万灯踊の奉納が行われる
<宮川町>
鴨川東の四条通の南の通り
神輿洗式が行われていたので「宮川」と称されるようになったといわれる